「むずむず足症候群」という病気が言われるようになって久しいですが、みな様の周りにはこの「むずむず足症候群」で悩んでおられる方はおられませんか?

本日のブログでは、まだ原因がよくわかっていない「むずむず足症候群」についてお話していきたいと思います。

このブログがこの病気に困っておられる方のお役に立てば幸いです。

実は悩んでおられる方が多いむずむず足症候群

日本では人口の2~5%(20~50人に1人は多い!!)がこのむずむず足症候群を発症していると推定されいます。(近年の系統的なレビューでは、全世界の成人における平均有病率は約7%とする報告もあります。)

男女比では、女性が男性の1.5~2倍で女性に多い傾向を示しています。女性の場合、月経周期や閉経期前後のホルモンバランスの変化も、症状の増悪や発症に関わるとされています。

男女ともに40歳以降の中高年から急増し、60~70歳でピークを迎えています。

命名の由来となった、足がむずむず、うずうずする感覚。チクチク、ピクピク針で刺されているような、または痙攣しているような感覚。ほてる、灼熱感熱を持ってジンジンするような感覚。虫が這うような皮膚の下を何かが這い回っているような、ゾワゾワとした感覚。かゆい、かきむしりたい掻いても治まらない、内部からくる強いかゆみ。痛い、だるい鈍い痛みや、鉛のように重くだるい感覚に襲われ、これらの足に感じる不快感や異常な感覚からくる、「足を動かさずにはいられない」という耐えがたい強い衝動が起こります。

むずむず足症候群(RLS)の症状には、現れる状況と時間帯に決定的なパターンがあります。

パターン特徴と影響
安静時に起こる・悪化する座っている時、特に横になって眠りにつこうとする時に症状が出現または強まります。飛行機、電車、会議中など、長時間動けない状況で非常に苦痛を伴います。
運動によって軽減する歩き回る、ストレッチをする、足を強くさする、叩くといった運動(動き)によって、不快感が一時的に治まります。このため、患者さんは布団から出て歩き回ることを余儀なくされます。
夕方から夜間に強まる症状は日中よりも夕方〜深夜にかけて最も強くなります。これが原因で、眠ろうとする時間帯に症状のピークがきてしまい、深刻な不眠症(入眠困難、中途覚醒)を引き起こします

これらの症状のために、睡眠不足となり、日中の集中力低下、強い疲労感、イライラ、抑うつ気分といった二次的な影響が生じることも少なくありません。

むずむず足症候群(RLS)とは? その正体と診断基

「むずむず足症候群」は、医学的には「レストレスレッグス症候群(Restless Legs Syndrome: RLS)」または「下肢静止不能症候群」と呼ばれる、「脚の不快感のために、じっとしていることができなくなり、眠りを妨げられる」病気です。

【主な特徴(診断基準)】

この病気は、主に以下の4つの特徴全てに当てはまる場合に診断されます。

  1. 脚を動かしたい強い衝動:不快感や異常な感覚(むずむず、うずうず、チクチク、虫が這うような、など)に伴い、脚を動かさずにはいられない衝動がある。
  2. 安静時に悪化:座ったり横になったりして安静にしている時に症状が現れる、または悪化する。
  3. 運動で改善:脚を動かす(歩く、さする、叩くなど)と、その間は症状が軽減したり消失したりする。
  4. 時間帯変動:症状は日中より夕方から夜間にかけて、特に就寝時に強くなる。

この症状のため、布団に入っても寝付けなかったり、夜中に何度も起きてしまったりと、重度の睡眠障害を引き起こし、日中の集中力低下や気分の落ち込みにつながります。


なぜ起こる? よくわかっていないその原因

むずむず足症候群(RLS)の明確な原因はまだ完全に解明されていませんが、現在有力視されているのは、脳内の二つの重要な要素の異常です。

1. 脳内の「ドパミン」機能の異常

  • ドパミンは、脳内で運動機能の調整や快感に関わる神経伝達物質です。
  • むずむず足症候群(RLS)の患者さんでは、このドパミンの働きが夕方から夜にかけて低下し、その結果、下肢の異常な感覚や運動への衝動が引き起こされると考えられています。

2. 重要な栄養素「鉄」の欠乏

  • 脳内でドパミンが合成される過程で、は必須の物質です。
  • 体内の貯蔵鉄(フェリチン)が不足すると、ドパミンの合成がうまくいかなくなり、むずむず足症候群(RLS)の原因の一つになると考えられています。特に女性や成長期の子どもに多い原因です。

3. その他の関与要因

  • 遺伝的要因: 家族内での発症が多いことが知られています。
  • 基礎疾患: 鉄欠乏性貧血、腎不全(透析中の方)、パーキンソン病、糖尿病、関節リウマチなど、他の病気に伴って発症することもあります。
  • 薬の副作用: 一部の抗うつ薬や吐き気止めなどが症状を悪化させることがあります。
  • 妊娠: 妊娠後期に一時的に発症するケースも多く見られます。また、妊娠中の女性の2割近くに見られるといい、ホルモンの変化による代謝の変化が神経と何らかの関わりをもっているのではないかと考えられます。

生活習慣を見直すだけでも改善が期待

症状が軽い場合は、生活習慣を見直すだけでも改善が期待できます。

🌿 避けたい「悪化のトリガー」

対策理由とポイント
カフェインの制限コーヒー、紅茶、緑茶などに含まれるカフェインは、神経を刺激し、症状を悪化させることがあります。特に夕方以降は控えましょう。
アルコール・喫煙を避けるアルコールは一時的に眠気を誘うものの、夜間の症状を強め、睡眠を浅くします。ニコチンも神経系に悪影響を与えます。
就寝前の激しい運動適度な運動は良いですが、就寝直前の激しい運動は、かえって脚の不快感を増す可能性があります。

💪 積極的に取り入れたい「改善アプローチ」

対策理由とポイント
鉄分、ビタミンを意識した食事鉄分(レバー、赤身肉、ほうれん草、貝類)を積極的に摂り、鉄の吸収を助けるビタミンCや、神経機能に関わる葉酸、ビタミンB12もバランス良く摂取しましょう。
適度な運動とマッサージウォーキングや散歩、ストレッチ、ヨガなど軽い運動は血流を促進し、症状の軽減に役立ちます。ただし、就寝3時間前までに済ませましょう。
入浴・温熱療法シャワーで済ませず、ゆっくりと湯船に浸かり、脚全体を温めて血行を良くしましょう。脚のマッサージを行うのもいいでしょう。症状が強い時に、患部を温かいシャワーで温めると軽減することもあります。
冷やす、または圧迫する人によっては、熱感を感じるため、逆に冷たいシャワーを当てたり、冷却剤を当てたり、着圧ソックスで軽く圧迫したりすると落ち着く場合があります。自分に合う方法を見つけましょう。
規則正しい睡眠習慣決まった時間に寝起きし、自律神経のバランスを整えることが、症状のコントロールに繋がります。

「むずむず足症候群(RLS)」と「血糖値スパイク」との関連

「むずむず足症候群(RLS)」と「血糖値スパイク」の間には、直接的な因果関係は明確にされていませんが、体内の自律神経乱れと炎症の観点から非常に深く関連している可能性があると考えられます。

病態血糖値スパイクとの関連RLSとの関連
炎症(酸化ストレス)血糖値の急激な乱高下(スパイク)は、体内で強い酸化ストレスと炎症反応を引き起こします。これが血管や神経にダメージを与えます。脳内のドパミン関連細胞の機能異常には、酸化ストレスや微小な炎症が関与しているという説があります。
自律神経の乱れ血糖値スパイクによる体調の不安定さは、自律神経のバランスを崩します。RLSは睡眠関連運動障害であり、症状が夜間に集中することから、自律神経系の不安定さが関わっていると考えられています。

血糖値スパイクを抑える生活習慣は、自律神経の安定や炎症の軽減にも繋がるため、結果としてむずむず足症候群(RLS)の症状軽減にも役立つ可能性があります。

解決策の「共通点」:生活習慣の改善

血糖値スパイク対策と、むずむず足症候群の非薬物療法(自分でできる対策)には、驚くほどの共通点があります。

対策項目血糖値スパイク対策RLS対策
食生活の見直し低GI食品を選び、鉄分・ビタミンB群など栄養バランスを整える。鉄分(ドパミン合成に必須)やビタミンを重点的に補給する。
運動食後の軽い運動(ウォーキングなど)で血糖値の上昇を緩やかにする。適度な運動は血流を改善し、症状の軽減に役立つ。(ただし就寝前は避ける)
刺激物の制限血糖値とは直接関係ないが、コーヒー・アルコール・ニコチンは血糖コントロールも自律神経も乱す症状を悪化させるトリガーとして、厳しく制限が推奨される。
規則正しい睡眠睡眠不足はインスリン抵抗性を高め、血糖値コントロールを難しくする。RLS自体が睡眠を妨げるため、規則正しい生活で自律神経の安定を図る。

つまり、血糖値スパイクを抑えるための健康的な生活習慣は、むずむず足症候群の予防や症状の軽減にも、相乗効果が期待できるということです。

血糖値スパイクとその対処法

血糖値スパイクについては以前のブログに詳しく書いていますのでそちらをご覧いただけるとより理解していただけます。

また、その下には10分くらいにまとめたユーチューブ動画を貼り付けておりますのでそちらをご覧いただければ幸いです。

血糖値スパイクを防ぐ超簡単な3つのコツ

1.食事の食べる「順番」に気を付ける(べジファースト)

  • 食べる順番: 野菜・きのこ・海藻類(食物繊維)→ 肉・魚(タンパク質)→ご飯・パン(炭水化物) の順に食べる。
  • 理由: 食物繊維やタンパク質が先に胃腸に入ることで、炭水化物(糖質)の吸収が緩やかになり、血糖値の急上昇を抑えられます。

2.最初の「一口」と「よく噛む」を意識する

  • 一口目: どんな食事でも、炭水化物を食べる前に、食物繊維(サラダや汁物の具材)を必ず一口入れる。
  • よく噛む: 意識して30回ほど噛むことで、早食いを防ぎ、消化・吸収をゆっくりにします。

3.食後「すぐ」に軽く動く

  • 食後すぐ: 食事の直後に、10〜15分程度の軽い運動(散歩、皿洗い、階段の上り下りなど)を行う。
  • 理由: 食後に筋肉を動かすことで、血液中の糖が筋肉に取り込まれやすくなり、血糖値の急上昇(スパイク)と急降下を防げます。

これらに気を付け血糖値スパイクを起こさない生活を心がけることにより、自律神経の安定や血管の炎症が軽減することに繋がります。

今すぐ取り組めるセルフケア

むずむず足症候群(RLS)は、睡眠と日常生活の質を大きく低下させる、本当につらい症状です。

症状を和らげるための「即効性」対処法

症状が出てしまった、または出そうになった時に、今すぐできる対処法です。

  1. 「動く」ことをためらわない:
    • 症状が始まったら、無理にじっとせず、布団から出て軽く歩き回りましょう。症状が一時的に収まることがむずむず足症候群(RLS)の最大の特徴です。
    • その場で足首を回す、屈伸する、ふくらはぎを軽く叩く・さするだけでも効果的です。
  2. 温度と刺激で感覚を調整する:
    • 温める: 湯船に浸かったり、脚を温かいシャワーで温めたりすると、血流が改善し症状が和らぐことがあります。
    • 冷やす: 一方で、熱感を伴う場合は、冷たいシャワーを当てたり、アイスノンや冷却シートを貼ると症状が落ち着く人もいます。自分に合う温度刺激を見つけてください。
    • 圧迫する: 軽い着圧ソックスを履く、またはブランケットなどで軽く圧迫するのも有効です。
  3. 注意をそらす行動をする:
    • 読書、音楽鑑賞、簡単なパズルなど、脳を使い、脚から注意をそらす活動を試してみましょう。ただし、スマートフォンやPCなどの強い光は、睡眠の質を低下させるため控えめにしましょう。

II. 症状の根本を改善する「生活習慣」

むずむず足症候群(RLS)の背景にある「鉄欠乏」や「血糖値スパイク」、神経伝達物質の異常」にアプローチするための、継続的なセルフケアです。

  1. 鉄分とビタミンの積極的な摂取:
    • 鉄分: レバー、赤身肉、貝類(あさりなど)、ホウレンソウ、小松菜などを積極的に摂りましょう。
    • ビタミン: 鉄の吸収を助けるビタミンC、神経機能に関わる葉酸・ビタミンB12を同時に意識して摂取しましょう。
    • (重要) 鉄剤やサプリメントを自己判断で大量に摂るのは危険です。必ず医師や薬剤師に相談し、血液検査で鉄の状態(特にフェリチン値)を確認してから行いましょう。
  2. カフェイン・アルコール・喫煙の徹底排除(特に夕方以降):
    • これらはすべてむずむず足症候群(RLS)の最強のトリガーです。特に症状が出やすい夕方以降の摂取は完全に避けましょう。
  3. 血糖値スパイクの防止:前述のように血糖値スパイクを起こさないように、食事の摂り方を工夫しましょう。
  4. 規則正しい「睡眠衛生」を確立する:
    • 毎日同じ時間に寝起きし、規則的な生活を送ることで、脳内のドパミン分泌リズムや自律神経を安定させます。
    • 寝室を暗くし、適度な温度・湿度に保つなど、快適な睡眠環境を整えましょう。
  5. 適度な日中の運動:
    • ウォーキングや軽いストレッチ、ヨガなどを日中に行い、血流を改善しましょう。
    • ただし、就寝前の激しい運動はかえって症状を悪化させる可能性があるため避け、就寝の3時間以上前には済ませましょう。

III. 専門家への相談と受診の目安

セルフケアで改善せず、生活に支障が出ている場合は、一人で我慢せずに専門家の助けを借りることも視野に入れてください。専門医による適切な診断(血液検査など)を受ければ、ドパミン作動薬や非ドパミン系薬剤などの薬物療法で、多くの場合、症状をコントロールすることが可能な場合もあります。

むずむず足症候群は、我慢する病気ではありません。 適切な対処と治療で、必ず日常生活の質を改善できます。

根本から治していくために

こきあ相談薬店ではお越しいただいた際に、お客様の生活スタイルや食事の摂り方などを詳しくお聞きし、それぞれお一人お一人に適した漢方薬、漢方食品、サプリメントなどをご提案すると同時に、その方に合った生活や食事の養生法をお伝えしています。

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このブログはこきあ相談薬店の薬剤師 芳田がお届けしました。最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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