
「朝、何度声をかけても起きられない」
「昼頃にようやく起きてきても、顔色が悪く、ぐったりしている」
「そんな我が子の姿を見て、つい『いつまで寝ているの!』『やる気がないだけじゃないの?』と声を荒らげては、後で自己嫌悪に陥ってしまう……」
今、そんな苦しい日々を過ごしていませんか?
起立性調節障害(OD)は、単なる自律神経の乱れや、メンタルの弱さだけで片付けられるものではありません。実は、「体の中のある栄養素が空っぽ」な状態で、必死に動こうとしても動けない……そんな状態であるケースが非常に多いのです。
私は薬剤師として、これまで多くの親子に寄り添ってきました。
そこで見えてきたのは、血液検査の数値には表れない「潜在的な鉄不足、とくに貯蔵鉄(フェリチン鉄)が底をつきかけている状態」や「たんぱく質不足」のお子さんが非常に多いという事実です。
この記事では、頑張りたくても頑張れないお子さんの体の中で何が起きているのか、そして「鉄とたんぱく質」を味方につけて、どのように笑顔の朝を取り戻していくのかを詳しくお伝えします。
お母さん、一人で抱え込まないでください。体が変われば、心は必ず動き出します。
目次
- 1 起立性調節障害のサインを見逃さない
- 2 自律神経の働きを調べる「起立試験」
- 3 生物学的要因と、心理社会的なストレスが複合
- 4 うちの子はどれ?起立性調節障害(OD)の4つのタイプ
- 5 起立性調節障害(OD)を発症しやすい子供の特徴
- 6 不登校・引きこもりが起きるのは二つの面から
- 7 思春期に多い理由と自律神経の未熟さ
- 8 起立性調節障害(OD)治療と対応
- 9 「朝起きられない」原因はこれかも?見落とされがちな新型栄養失調
- 10 「頑張れ」と言わなくて大丈夫。お母さんが今日からできる食事のサポート
- 11 こきあ相談薬店が出来ること
- 12 根本から治していくために
起立性調節障害のサインを見逃さない
「朝起きられない」「学校に行こうとすると体調が悪くなる」—。こうした不調を抱えるお子さんの中に、「起立性調節障害(OD)」の患者さんが多くいらっしゃいます。
起立性調節障害(OD)とは、起立時に血液の循環の調節がうまくいかない病態のことをいいます。
思春期の5~10%に、特に中高生の約1割に見られるとされるこの疾患は、自律神経のバランスが崩れることで、起立時の血圧や心拍数の調整がうまく働かず、立ち上がったときに脳への血流が一時的に低下し、様々な症状を引き起こします。
単なる「なまけ」や「気合の問題」ではなく、体のメカニズムに原因があることを理解することが大切です。
以下の項目のうち、3つ以上に当てはまる場合、起立性調節障害の疑いがあります。
- 立ちくらみ、めまいを起こしやすい
- 立っていると気持ちが悪くなる、ひどくなると倒れる
- 入浴時や嫌なことを考えると気持ちが悪くなる
- 少し動くと動悸や息切れがする
- 朝なかなか起きられず、午前中調子が悪い
- 顔色が青白い
- 食欲不振
- お腹のあたりを時々痛がる
- 倦怠感、疲れやすい
- 頭痛
- 乗り物に酔いやすい
※ただし、これらの症状があるからといって必ずしも起立性調節障害(OD)とは限りません。他の病気が隠れている可能性もあるため、注意が必要です。
症状は午前中に強く、午後には改善することが多く、夜は比較的元気になるのが特徴で、夜眠ろうとしても目が冴えて眠れないこともあります。これらの症状の強さが日により異なるのも特徴です。
また、天候や季節によって症状の強さが変動しやすく、雨の日やその前日、台風の日などの湿気が多い日がひどく、春先から夏にかけて特に梅雨時期は悪化しやすい傾向があります。
時期的には特にゴールデンウィーク明けと夏休み明けの6月と9月が症状のピークとなることが多いようです。
自律神経の働きを調べる「起立試験」
心臓や腎臓などに原因となる病気がない場合は、「起立試験」で自律神経の働きを調べることがあります。これは、安静時と立ち上がった後の血圧や心拍数の変化を測定するもので、立ち上がり後の血圧回復に時間がかかる場合に起立性調節障害が疑われます。
自律神経系の機能をみるために行われる検査の一つの起立試験では、午前中の血圧低下と脈拍上昇が顕著ですが、夕方にはその変化が小さくなります。
起立試験の結果では、立ち上がった際に収縮期血圧が20mmHg以上、または拡張期血圧が10mmHg以上低下する場合、重力によって下半身に血液が移動した時に、血管が適切に収縮せず、心臓からの血液を脳を含む上半身に十分に送り出せていない可能性を示しています。血圧の低下は、脳への血流低下に直結します。
つまり、起立性調節障害(OD)の子供たちは血液の循環不全により頭に十分な血液が巡っていないということです。
生物学的要因と、心理社会的なストレスが複合
起立性調節障害(OD)の約8割には心理的・社会的なストレスが関与しており、そのうちの約5割に不登校が合併しています。反対に不登校の児童の3~4割が起立性調節障害(OD)を伴っているとも言われています。
起立性調節障害(OD)の発症には、生まれつきの体質や発達の違いといった生物学的要因と、心理社会的なストレスが複合的に関与します。
これらの要因が自律神経中枢の機能を低下させ、動脈や静脈の収縮不全を引き起こし、その結果として血圧低下、心拍数増加、心拍出量の低下、下半身の血流貯留などにより循環不全が起き、脳血流の低下を招きます。
さらに運動不足や横になることが多い生活は、心筋の働きが低下することにより心拍出量が低下したり、下半身の筋力低下を引き起こし、起立時の循環不全を悪化させます。
起立性調節障害(OD)による活動低下がさらなる症状悪化を招き、さらに活動低下を招くという悪循環に陥りやすくなってしまいます。
また、不登校や引きこもりがまず最初に起きた場合でも、それによる活動低下は、起立性調節障害(OD)の発症リスクを高めてしまいます。
うちの子はどれ?起立性調節障害(OD)の4つのタイプ
起立性調節障害には、起立直後性低血圧、体位性頻脈症候群、遷延性起立性低血圧、血管迷走神経失神という4つのサブタイプがあります。
1.立ち上がった直後にフラッとする 起立直後性低血圧
- どんな病気? 立ち上がった直後(通常3分以内)に、血圧が急激に下がる病気です。
- 症状は? 立ちくらみ、めまい、ふらつきなどが起こります。ひどいと失神することもあります。
- 原因は? 自律神経の調節がうまくいかず、立ち上がった時に血液が下半身にたまってしまい、脳への血流が一時的に不足するために起こります。
2. 動悸がはげしくなる体位性頻脈症候群(POTS:Postural Orthostatic Tachycardia Syndrome)
- どんな病気? 立ち上がった時に、血圧は大きく下がらないものの、心拍数が異常に増加する病気です。
- 症状は? 立ちくらみ、めまい、動悸、倦怠感、頭痛など、様々な症状が出ます。
- 原因は? まだはっきりとはわかっていませんが、自律神経系の異常が関わっていると考えられています。
3. ひどいと失神にまで至る遷延性起立性低血圧
- どんな病気? 立ち上がってから数分後(3~10分程度)に、徐々に血圧が下がってくる病気です。
- 症状は? 立ちくらみ、めまい、ふらつき、倦怠感などが徐々に強くなり、ひどいと失神することもあります。
- 原因は? 起立直後性低血圧と同様に、自律神経の調節異常が関与していると考えられています。
4. 様々な刺激による血管迷走神経失神
- どんな病気? ストレス、痛み、感情的な刺激など、様々なきっかけで自律神経が過剰に反応し、心拍数や血圧が急激に低下して一時的に意識を失う病気です。
- 症状は? 失神する前に、吐き気、冷や汗、顔面蒼白、めまいなどの前兆があることが多いです。意識は比較的すぐに回復します。
- 原因は? 迷走神経という神経が過剰に刺激されることで起こります。
これらの病気は、立ち上がった時の症状という点で共通していますが、血圧や心拍数の変化のパターン、症状の現れるタイミング、原因などが異なります。
症状の程度は様々で、日常生活に支障がなければ軽症、週に数回学校に行けない場合は中等症、全く学校に行けない場合は重症とされます。
起立性調節障害(OD)を発症しやすい子供の特徴
男女比では女性に多く、その一因として生理による出血が考えられています。
重症化すると長期欠席や二次的な不登校、引きこもりにつながる可能性があります。
不登校の子供の多くは倦怠感、運動機能低下、睡眠リズム障害を抱えており、3~4割が起立性調節障害(OD)を合併しているといわれています。
起立性調節障害(OD)の発症には、個人の体が生まれつき持っている、あるいは遺伝的に受け継いだ性質や傾向など、生物学的な素因に加え、学業や人間関係の悩みなどの未解決な心理社会的な問題が心身に影響を与え、悪循環を引き起こすことがあります。
身体的要因としては、生まれつきの自律神経の強弱、身長、偏頭痛持ちなどの家族歴、成長期の体のアンバランスな成長などが挙げられます。
こきあ相談薬店に起立性調節障害(OD)でご相談に来られるお子さんの中では、急に身長が伸びたり、もともとの体形により、手足が細くて長いお子さんが経験的に多いように思います。
環境要因としては、環境の変化や引っ越しなどがあります。
心理的要因としては、新学期や新年度の不安や緊張、自己肯定感の低さなどがストレスとなり、自律神経を乱し、ODの症状を悪化させます。
起立性調節障害(OD)は心と体の両方が関与する病気と言えます。
不登校・引きこもりが起きるのは二つの面から
- 身体的要因:
- 元来の自律神経機能の異常
- 生活リズムの乱れ、運動不足による自律神経機能の悪化
- 活動量低下によるコンディショニング不良からの自律神経機能の悪化
- 心理・社会的要因:
- 起立性調節障害(OD)に対する理解不足から生じる家族関係の悪化
- 起立性調節障害(OD)発症以前から存在する未解決な心理社会的問題
- 学校関係者や家族の起立性調節障害(OD)に対する認識不足による信頼関係の悪化
- 生活機能・学力低下による自己肯定感・自尊感情の低下
- 長期化する引きこもりによる社会復帰の遅れ
- うつ病などの精神疾患の併存や発症
特に発達障害のある子供はストレスを感じやすく、起立性調節障害(OD)を発症しやすい傾向があります。起立性調節障害(OD)が先か不登校が先かは一概には言えませんが、不登校を安易なサボりと捉え、無理に登校を促すことは避けるべきです。
まずは体の面からのアプローチが有効であるといわれていますが、どちらからのアプローチにせよ、初対面の大人にすぐに心の内を何でも話せる子供は少ないということを理解しておくことが重要です。
思春期に多い理由と自律神経の未熟さ
起立性調節障害が思春期の子どもに多く見られるのは、この時期が体の成長に自律神経の発達が追いつきにくい「二次性徴期」にあたるためと考えられています。
通常、立ち上がると重力で血液が下半身に溜まりやすくなりますが、健康な体であれば自律神経の働きで瞬時に下肢の血管が収縮し、心拍数を上げて脳への血流を維持しようとします。
しかし、起立性調節障害ではこの調節がうまくいかず、血圧が十分に保てなかったり、心拍数が異常に増加したりします。
起立後の低血圧から回復までに時間がかかる場合は、水分や塩分を多めに摂って循環血液量を増やしたり、心筋機能を高めるコエンザイムQ10のサプリメントを摂取されることをおすすめしています。
起立性調節障害(OD)治療と対応
起立性調節障害(OD)の治療には非薬物療法と薬物療法があります。
非薬物療法:
- 疾患の理解と環境調整: 子供と周囲の大人が起立性調節障害(OD)の症状を正しく理解し、不安を取り除くことが大切です。
- 朝の体調不良は怠けではなく身体疾患であり、無理な頑張りを強いるのは避けるべきです。子供の体調に合わせてできることを見つけ、過ごしやすい環境を整えることが重要です。
- 日常生活の注意点: ゆっくりとした動作を心がけ、日中は横になるのではなく、なるべく座って過ごすようにします。
- 早寝早起きは困難な場合もあるため、声かけ程度に留めます。
- 体調不良時は無理な運動は避けるべきです。
- 運動療法: 散歩などの軽い運動から始め、徐々に運動量を増やし、下半身の筋力強化を目指します。
- 食事療法: カフェインを含まない飲み物を摂取し、塩分をやや多めに摂ることが推奨されます。
- 弾性ストッキング: 効果が期待できます。
- 起立時の工夫: 頭を下げた状態で、ゆっくりお腹に力を入れながら立ち上がると血が上りやすくなります。
- 水分摂取: 十分な水分摂取が重要です。起立性調節障害(OD)の児童にはもともと水分摂取量が少ない子が多いという報告もあります。
- 心理療法・行動療法: 傾聴や共感を通して子供の気持ちに寄り添い、実現可能な目標設定と行動を促します。焦らず、子供のペースに合わせたステップアップが大切です。
薬物療法:
- 血圧を上げる薬、自律神経調整薬、抗不安薬などが用いられることがあります。
予後と周囲の理解:
軽症の場合は適切な治療により数ヶ月で改善することもありますが、再発する可能性もあります。
日常生活に支障がある中等度・重症例では、1年後の回復率は約50%、2~3年後には7~8割程度まで回復しますが、症状が残存することもあります。
不登校を伴う重症例では、1年後の復学率は低く、社会復帰にはより長い時間を要します。
周囲の理解とサポートは非常に重要であり、それが良好であれば子供は心身ともに安定し、回復もスムーズに進みます。
逆に理解が得られないと、昼夜逆転や長期の引きこもりにつながり、社会復帰が困難になるだけでなく、うつ病などの精神疾患を合併するリスクも高まります。
高校進学時期に起立性調節障害(OD)が重なると問題が複雑化しますが、本人の体調に合わせた環境調整(通信制への転向など)を行い、自己肯定感を失わずに前へ進むことが大切です。
起立性調節障害(OD)は身体疾患であり、発症要因は多様で、経過も一様ではありません。不登校が先行する場合、運動不足がきっかけとなる場合、急激な身長増加後に発症する場合など、様々なケースがあります。それぞれの状況に合わせて適切な対応を考える必要があります。
いずれにせよ、安易な叱責や放置は避け、生徒一人ひとりの様子を観察し、現在の体調で実現可能な目標設定を行うことが重要です。高校進学後の社会参加を見据えた長期的な支援が求められます。
起立性調節障害(OD)の治療において最も重要なのは、十分な水分摂取と、散歩などの足を使った運動です。寝たきりを防ぎ、起立性調節障害(OD)への理解を深めることが回復への第一歩となります。
「朝起きられない」原因はこれかも?見落とされがちな新型栄養失調
起立性調節障害の子どもたちの背景には、栄養不足が関与しているケースが多いことが指摘されています。
特に、体の成長に多くの栄養が必要となる思春期に、適切な栄養が摂取できていないことが不調につながっている可能性があります。
現代の食生活では、加工食品や外食が増え、自然な食材からのバランスの取れた栄養摂取が難しくなっていることも影響していると考えられます。
栄養失調は昔の話と思われる方も多いかもしれませんが、現代は量は足りていても必要な栄養が満たされていない、新型栄養失調の人が多いといわれています。
実際に起立性調節障害の子供にはたんぱく質やビタミンB群、鉄、亜鉛が不足がちであるといわれている小児科医もおられます。
体のあらゆる組織、酵素、ホルモンの材料となる、タンパク質:
タンパク質: 体のあらゆる組織、酵素、ホルモンなどの材料となるタンパク質は、健全な人も含め最も不足しやすい栄養素ですが、成長期には特に重要です。
例えば、運動部に入っている女子中学生(下記の表では12~17歳女性、Ⅲ)の場合は30代男性と同程度のカロリーが必要だといわれています。
不足すると、体の機能が十分に発揮されず、倦怠感などにつながります。肉、魚、卵、大豆製品などを積極的に摂ることが推奨されます。

下記のブログはたんぱく質不足について詳しく書いています。こちらもぜひご覧ください。
エネルギー代謝に不可欠な栄養素、ビタミンB群:
ビタミンB群: エネルギー代謝に不可欠な栄養素で、不足すると細胞がエネルギーを効率よく使えなくなり、疲れやすさや朝起きられないといった症状を引き起こします。
炭水化物の代謝にはビタミンB1,脂質の代謝にはビタミンB2,たんぱく質の代謝にはビタミンB6が必要です。
ビタミンB群は肉類、魚類、穀物、野菜などに含まれていますが不足がちな人が多くみられます。
【重要】普通の検査では異常なし?血液の「貯蔵庫(フェリチン)」が空っぽな子供たち
鉄:実は、普通の血液検査で『異常なし』と言われても、体の中の鉄分が空っぽなことがあります。
人の体には大きく分けて4か所に鉄があります。
- 組織鉄:筋肉などの細胞内に存在
- 赤血球鉄:赤血球のヘモグロビンの構成要素として酸素を運搬
- 血清鉄:血液中に存在
- 貯蔵鉄:肝臓や筋肉中に貯蔵
とくに鉄は体内で酸素を運搬する重要なミネラルです。酸素運搬は生命維持に直結するため、鉄は最優先に赤血球に供給されます。鉄が不足すると、全身への酸素供給が滞り、めまい、動悸、息切れ、倦怠感などの症状が出やすくなります。特に月経のある女性は鉄不足になりやすいため注意が必要です。
起立性調節障害の人には体内の貯蔵鉄の指標となるフェリチン値が低いケースが多く見られます。
貯蔵鉄が足りない状態では次のようなサインが出ることがあります。
- 氷を無性に食べたくなる(氷食症)
- 爪の形が変わる(スプーン爪)
- まぶたの裏が白い
- 口角炎や舌の痛み
- 硬いもの(生米や飴)を噛みたくなる
- 夕方になると足がムズムズする(むずむず脚症候群)
- 階段で息切れがする
- 全身の倦怠感がある
- 動悸・めまい・耳鳴りなどがある
また、貯蔵鉄が底をつくと、脳内の神経伝達物質が十分に作られなくなるために、メンタル不調を招くことにもつながってきます。
通常フェリチン値は70~190ng/mlが基準となっていますが、最低でも30~50ng/mlが必要で、100ng/mlあれば安心とされています。
しかし、起立性調節障害の人の場合は1桁しかない場合もあります。これは体内の鉄がほぼ空っぽ状態ということです。

参考:(株)クレーマージャパン
我々は鉄を毎日約1mgの鉄を排泄などにより失っているといわれています。ひと月で30mgになります。
生理のある女性はこれに加え、さらに毎月20mgの鉄を失っています。
生理のある女性がいかに鉄不足に陥りやすいかがわかっていただけると思います。
上記のことより、毎日1mg、生理のある女性はさらに多くの鉄(国の基準では生理のある女性は毎日3mg)の鉄を食品から摂取することを推奨されています。
鉄分を多く含む食品には鳥のレバーやマグロの赤身、牡蠣などがありますが、食品からの鉄の吸収率は10%しか吸収されません。
そのために鉄分の多い食事を心がけると同時に、こきあ相談薬店では鉄のサプリメントなども併用されることをお勧めしています。
下記のブログは鉄不足について詳しく書いています。こちらもぜひご覧ください。
体内の様々な酵素に関わるミネラル、亜鉛:
亜鉛: 体内の様々な酵素に関わるミネラルで、不足すると気分の落ち込みや集中力低下、食欲不振などにつながることがあります。
起立性調節障害の子供は亜鉛不足であることが多いと言われています。
亜鉛を必要とする酵素は体内に300種類以上あると言われ、様々な生理作用に関係しています。
亜鉛は牡蠣などの貝類やレバーナッツなどに含まれますが、亜鉛が不足すると気分が沈みやすくなる、集中力、低下、食欲低下、口内炎、脱毛などが起こることがあります。
その他の血液検査の結果からわかること
血液検査で、タンパク質の指標となるBUN(尿素窒素)があります。BUNの基準値は8~22ですが、起立性調節障害の人は1桁のことが多いそうです。
GOTと GPT はどちらも肝機能を表す検査項目です。
ビタミン B 群が不足している場合、 GPT が下がります。
GOTが GPT の2倍程度の場合、どちらもやどちらも1桁の場合は強いビタミン B 群不足が考えられます。
こうした方はしっかりとビタミン B 群を取るようにしてください。起立性調節障害で低血圧が疑われる場合には、 GOTや GPT が低くなっていないかを確認してみてください。
コレステロールには様々な働きがありますが、重要な働きの1つにホルモン合成があります。
人はストレスにさらされると抗ストレスホルモンを作ってストレスに負けないようにします。この抗ストレスホルモンはコレステロールを材料に合成されます。
起立性調節障害の人はトータルコレステロールが低い傾向にあります。
トータルコレステロールが低い方はオメガ3系の脂質をしっかり取ってください。
甘いものがやめられない理由。「血糖値の乱高下」が招くイライラと倦怠感
血糖値スパイク:
血糖値の急激な変動も、起立性調節障害の症状に影響を与えることがあります。
脳はブドウ糖からしかエネルギーを作ることが出来ず、そのため脳が1日に必要とする糖質量は最低でも100gといわれています。ちなみにご飯1膳分の糖質は55gです。
ところが日本人は1日に300~400gの糖質を摂っています。
炭水化物を多く摂取すると血糖値が上昇し、それを下げるためにインスリンが分泌されます。
この状況が長く続くとインスリンの効果が低下し、さらに多くのインスリンが分泌されるようになります。
多くのインスリンにより今度は血糖値が下がり過ぎ低血糖の状態になると、今度はそれを上げようとして様々なホルモンが分泌されます。
これらのホルモンには攻撃性を高める働きがあるため、食後に体がだるくなったり、イライラが起こることがあります。
低血糖:
また、低血糖は心臓のポンプ機能の低下を引き起こし、朝起きられない原因の一つとなる可能性も指摘されています。
血糖値の乱高下を防ぐためには、炭水化物の摂り方を見直したり、場合によっては血糖値の上昇を緩やかにする工夫(食物繊維の多いものから食べるなど)や、特定の乳酸菌などが役立つこともあります。
下記のブログは血糖値スパイクについて詳しく書いています。こちらもぜひご覧ください。
日々の食事内容を見直すことが大切
起立性調節障害は、思春期の子どもによく見られる自律神経の調節障害であり、朝起きられない、体がだるいといった様々な症状を引き起こします。
その背景には、自律神経の発達の未熟さに加え、前章に書いたようなタンパク質、ビタミンB群、鉄、亜鉛などの栄養不足が関与していることが多いと考えられています。
もし、お子さんが起立性調節障害の症状で悩んでいる場合は、医療機関での診断に加え、日々の食事内容を見直し、必要な栄養素をしっかりと摂取できているか確認することが、症状の改善につながる重要なステップとなります。
水分や塩分を十分に摂ること、そしてバランスの取れた食事を心がけることが、つらい症状を乗り越えるための支えとなるでしょう。
周りの大人が病気への理解を深め、焦らず根気強くサポートしていくことが何より大切になると思います。
下記のブログは低血圧について詳しく書いています。こちらもぜひご覧ください。
「頑張れ」と言わなくて大丈夫。お母さんが今日からできる食事のサポート
以上、まとめると、
- 起立性調節障害(OD)は身体疾患であること
- 心理的ストレスが加わると症状が悪化すること
- 水分の適切な摂取と足を使った運動が一番の治療法であること
- 登校刺激のし過ぎも放置もNGであること等
まず我々大人がきちんと起立性調節障害についての正しい知識をもち、対応できるようにならなければいけないということです。
もし、お子さんが学校に行けなくなった場合、行けないのか、行きたくないのか。まず、ここをよく聞いてあげてください。
お菓子ばかり食べてしまうのも、実は体がエネルギーを求めている悲鳴かもしれません。
そこを責めるのではなく、現代の社会全体が身体に必要な栄養素を十分摂り入れることが難しくなっていることを考慮した上で、育ち盛りのお子さんに必要な栄養をお食事や時にはサプリメントなどの力を借りて十分補ってあげることが必要であると考えます。
こきあ相談薬店が出来ること
こきあ相談薬店ではまず、体からのアプローチを行います。
東洋医学では「心身一如」という言葉があります。心と体は一つ、裏表。どちらかが良くなればもう片方もそれにつられ良くなっていくという考え方です。思い当たることがありますよね。
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根本から治していくために
こきあ相談薬店ではお越しいただいた際に、お客様の生活スタイルや食事の摂り方などを詳しくお聞きし、それぞれお一人お一人に適した漢方薬、漢方食品、サプリメントなどをご提案すると同時に、その方に合った生活や食事の養生法をお伝えしています。
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