高麗人参というものをお聞きになられたことはおありですか?
「名前だけは聞いたことがあるけど、どんなものかはよく知らない。」「韓国の高級なお土産として知ってる!」などいわれることが多い高麗人参ですが、「詳しくは知らない~。」といわれる方が多くおられますので、本日は高麗人参について深堀りしていきます。

目次
高麗人参と野菜の人参は似て非なるもの!
よく誤解されますが、高麗人参と我々が普段食卓で口にする野菜の人参は、見た目は似ているものの、植物の種類としては全く異なるものになります。
高麗人参はウコギ科の植物であり、一方、野菜の人参はセリ科の植物です。
高麗人参の学名は Panax ginseng C.A. Mey. といい、日本国内ではオタネニンジン、あるいは朝鮮人参とも呼ばれています。古くから滋養強壮の効果がある生薬として知られており、「百草の王」とも呼ばれるほどです。
高麗人参は、中国最古の薬学書の一つとされる『神農本草経』にも収載されており、古くから珍重されてきました。この書物では生薬を上薬、中薬、下薬の三つに分類しており、上薬は、体質の正常化を図り、寿命を延ばすとされ、多量または長期にわたって服用しても副作用がないとされています。高麗人参はこの上薬とされています。
高麗人参は主に根の部分が利用され、人参サポニン(ジンセノサイド)をはじめ、ビタミンB群(B1、B2など)、亜鉛やマグネシウムといったミネラル、そして各種アミノ酸などが豊富に含まれています。
人参サポニン(ジンセノサイド)とは、サポニンの一種で、人参属(Panax属)の植物に広く含まれる成分の総称で、下記に出てくる田七人参、西洋ニンジンなどにも含まれますが、高麗人参にはその種類と含有量がとても豊富で、そのために高麗人参の特有の薬効に関与していると考えられています。
同様のウコギ科の植物で、薬効を持つものとしては、田七人参や西洋人参などがありますが、これらは高麗人参とは異なる作用を持っています。
例えば、田七人参(学名: Panax notoginseng)はウコギ科の多年草で、その根が用いられます。別名で三七人参や田三七、金不換(キンフカン)などとも呼ばれ、止血、増血、鎮痛などの効果があるとされています。ベトナム戦争時に止血薬として用いられたことから、世界的に知られるようになりました。
一方、西洋人参(学名: Panax quinquefolius)は北アメリカ原産のウコギ科アメリカ人参の根です。アメリカ人参、西洋人参、花旗参(カキジン)などの別名があり、気虚(エネルギー不足)を改善する補気薬(ほきやく)に分類され、血液循環の改善や、体の熱を冷ます作用があるとされています。
3つの人参(高麗人参・田七人参・西洋人参)と主な成分と期待される効果
成分 | 高麗人参 | 田七人参 | 西洋人参 |
---|---|---|---|
主な成分 | ジンセノサイド(Rb1, Rg1など多様な種類を含む) | サポニン(ジンセノサイドRb1, Rg1に加え、特有のサポニンを含む)、フラボノイド、有機ゲルマニウム、デンシチン | パナキサポニン(ジンセノサイドに類似)、多糖体 |
主な効果 | 滋養強壮、疲労回復、免疫力向上、血行促進、冷え性改善、ストレス軽減など | 止血作用、血行促進(瘀血改善)、鎮痛作用、肝機能改善、腫れを引く、生活習慣病予防、免疫力向上 | 滋養強壮、鎮静作用、体の熱を冷ます、潤いを与える、疲労回復、口の渇き、糖尿病、慢性胃炎、免疫機能調整 |
性質 | 温性 | 温性 | 涼性 |
実質16年の歳月をかけて栽培される紅参とは?!
高麗人参は、収穫後の加工方法によって、紅参と白参に分けられます。
紅参は、十分に成熟した6年物の高麗人参を皮を剥かずに蒸して乾燥させたもので、赤みを帯びた色をしています。
蒸すことで特定の人参サポニン(ジンセノサイド)が増加したり、新たなジンセノサイドが生成されたりすることが研究で示唆されています。特に、滋養強壮や免疫力向上に役立つとされる希少なジンセノサイドが増加すると言われています。
また高麗人参のデンプンがα化され、成分の吸収率も高まったり、苦みが和らぎ、甘みが増すなど風味も変化します。
蒸すことにより長期保存も可能になります。
一方、白参は、4年物の高麗人参の皮を剥いて乾燥させたものです。生の高麗人参は水分が多く腐りやすいため、多くは白参として加工されますが、皮を剥ぐ際に表皮に多く含まれる有効成分である人参サポニンが失われやすいという欠点があります。しかし、紅参に比べて作用が穏やかであるため、体力が虚弱な方や、紅参の強い作用が合わないと感じる方に向いている場合があります。
高麗人参は、6年かけて栽培されたものが、4年物に比べて重量が約2倍になり、人参サポニン(ジンセノサイド)をはじめとする栄養成分も豊富に含まれます。ただし、7年以上になると病害虫に対する抵抗力が弱まり、栄養価も低下してしまうため、一般的に6年物の高麗人参が最も優れていると評価されています。
特に高品質な紅参は、主に韓国北部の畑で、農薬や化学肥料を一切使用しない自然栽培で育てられています。そのため、人の手による害虫駆除など、大変な手間と根気がかけられています。6年物の高麗人参を収穫した後、畑は10年ほど休ませなければならないほど、土壌が疲弊してしまいます。
つまり、6年物の紅参1本を栽培するには、実質16年もの歳月がかかっており、高麗人参の本場である韓国では、紅参は白参よりも品質の優れた貴重な人参とされています。
赤血球を変形させ身体の隅々まで運ぶ紅参
紅参には、以下のような働きが期待されています。
- 赤血球変形能の促進作用: 毛細血管の内径は約3マイクロメートル(1マイクロメートルは1mmの1/1000)。一方、赤血球の直径は7~8マイクロメートルと、毛細血管の内径よりも大きいため、そのままの形では通過できません。
そこで、赤血球は砲弾型に変形し、いわば折り畳まれた状態で毛細血管の中を通過します。この赤血球の形を変える能力を変形能といいます。
しかし、病気や加齢によって赤血球が硬くなると変形能が低下し、毛細血管の血流が悪くなります。その結果、体の隅々まで十分に血液が行き渡らなくなります。
紅参には、赤血球を柔らかくし、変形能を高める働きがあり、血流の改善に役立ちます。紅参を4.5g服用すると、約2時間後に赤血球の変形能が約30%高まることが確認されています。
実際に、国立循環器病研究センターでは、脳卒中の後遺症に対して紅参が用いられています。 - 血小板凝集抑制作用: 脳梗塞や心筋梗塞などは、血栓が脳や心臓の血管に詰まり、血液の流れを遮断することで起こります。
血栓は、血管内で血小板が凝集して作られますが、紅参には血小板の凝集を抑制する作用があります。
このような作用を持つ紅参は、以下のような症状に役立つと考えられています。
- 加齢に伴う諸症状の緩和: 高齢になると、心臓や肺などの内臓機能が低下し、息切れ、貧血、免疫力の低下、気力の低下などが現れやすくなります。これらの症状が気になる方におすすめです。
- 冷え性の改善: 「女性を見れば冷え性と思え」という言葉があるように、多くの女性が冷え性に悩んでいます。冷え性の改善には時間がかかる場合もありますが、紅参を摂取することで、比較的短時間で体が温まるという声が多く聞かれます。
- 風邪の予防と早期回復: 紅参には免疫力を高める働きがあり、風邪の流行時に摂取することで予防効果が期待できます。また、風邪を引いてしまった際に紅参を摂取すると、体を温めて免疫力を高め、風邪の治りを早める可能性があります。
ただし、高熱がある場合は摂取を控えるようにしてください。 - 自律神経失調症の緩和: 紅参は、副作用の少ない抗不安薬とも言われ、自律神経の乱れによって起こる不眠、動悸、めまい、頭痛、立ちくらみ、肩こりなどの症状に役立つことがあります。
- 低血圧の改善: 紅参には、低い血圧を上げる作用が期待できます。ただし、高い血圧をさらに上げることはありません。
紅蔘を発酵させるとパワーアップ!!
紅参の製品には、錠剤タイプやドリンクタイプなどがありますが、こきあ相談薬店では、6年物の紅参を乳酸菌で発酵させた「発酵紅参CK20」のドリンク剤や顆粒をご用意しております。
通常の高麗人参に含まれるサポニン(ジンセノサイド)は、摂取後に腸内細菌によって代謝されて初めて、生理活性を持つ Compound K (CK) という物質に変換されます。 しかし、腸内細菌の種類やバランスは人によって異なるため、CKへの変換効率には個人差があり、高麗人参の効果を感じにくい人もいました。
発酵紅参CK20は、あらかじめ乳酸菌で紅参を発酵させることで、このCKを豊富に含んだ状態にしています。 そのため、摂取後、腸内細菌による代謝のステップを省略できるため、多くの人が効率的にCKを吸収し、高麗人参の持つ効果を実感しやすくなります。
また、Compound K自体が持つ生理活性として、以下のような効果が研究されています。
- 抗炎症作用
- 抗酸化作用
- 免疫調節作用
- 肝機能保護作用
- 抗がん作用(研究段階)
- 血糖値改善作用(研究段階)
発酵紅参CK20は、これらのCKの持つ効果をダイレクトに得やすいと考えられています。
こきあ相談薬店での実際のお客様の声
こきあ相談薬店にご相談に来られた中で紅参のドリンクをおすすめして、実際に飲まれたお客様の声が数々寄せられています。
- 50代女性:冷え性で手足の冷えがきつくて相談に来ました。温灸の体験をしながら、紅参のドリンクを試飲させていただくと30分ほどで身体が中からじんわり暖かくなるのがわかりました。即購入して帰りました。今は毎日寝る前にお湯割りにして飲んでいます。
- 50代女性:毎年季節の変わり目にめまいが起き、仕事を休まないといけない日が数日ありました。おススメしていただいた紅参のドリンクを飲むとめまいが治まり、仕事も休まずに行けるようになりました。1年以上続けていますが、春に毎年酷かったアレルギーの症状が出なかったので、これにも驚いています。今は、体調を崩しそうだなと思った時に、早めに数日続けて飲むようにしています。
- 40代女性:朝が起きられない、体力が夕方まで持たない、とにかく疲れやすい。という悩みがあり、勧めていただいた紅参のドリンクと棗の製剤を服用しました。すると2,3日後には朝の目覚めや疲れが改善したのでびっくりしました。
- 50代女性:パニック障害の経験があり、不安感や動悸が激しいので相談に来ました。更年期によるものもあるとのことで、ひとまず紅参ドリンクで様子を見ることになりました。すると、10日もしないうちに不安感がずいぶんと和らぎ、毎日安心して過ごせています。お医者さんの薬も段々と減ってきました。今は2~3日に1本50mlをお湯割りにして飲んでいます。
これらはごく一部です。二度目に来られた時にはお顔の色が改善しておられたり、初回に比べ段々と話される声が大きくハキハキとされてきたりと、我々も紅参の凄さを実感することが多々あります。
皆様も健康寿命をのばし、いつまでも生き生きと元気に過ごすために発酵紅蔘を毎日の暮らしに取り入れられてみてはいかがでようか。
根本から治していくために
こきあ相談薬店ではお越しいただいた際に、お客様の生活スタイルや食事の摂り方などを詳しくお聞きし、それぞれお一人お一人に適した漢方薬、漢方食品、サプリメントなどをご提案すると同時に、その方に合った生活や食事の養生法をお伝えしています。
体調というものは一度正のスパイラルに入ると、どんどん良くなっていくものです。今現在、負のスパイラルに陥っているものを、正のスパイラルにもっていくことをサポートするのが我々がおすすめする物とアドバイスである思っていただければよいです。
これらを決め、始められるのはあくまでもお客様ご本人です。こきあ相談薬店が出来ることはそれを後方支援することです。
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このブログはこきあ相談薬店の薬剤師 芳田がお届けしました。最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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