おにぎりは元気の元!






こちらは私が以前インスタグラムにあげたお米と気血をつくりだしてくれる「脾≒胃腸」との関係を簡単に表した動画の抜粋です。
詳しくはこちら↓のブログでもご覧になっていただけます。
簡単にまとめますと、「気」を生み出してくれるのは「脾≒胃腸」で、その脾を元気にしてくれるのが米である!ということを書いています。
毎日の暑さで気血が消耗し、気力体力、食欲もない時は、ついついあっさりとした素麺や、蕎麦などで食事を済ませがちになりますが、そういう時こそ米、すなわちご飯を食べられることをおすすめします。
ただ、ご飯を食べるにはおかずが必要になります。つまり、お炊事をしなければなりません・・・・。負担になります・・・・。わかります・・・・。
そういう時にはぜひ、中の具材を工夫して、ご飯をおにぎりにして食べてください。
本日のブログではおにぎりに用いられる具材を薬膳的視点からご紹介します。
自分の体に合わせた具材のおにぎりで、食欲のでない暑い夏を乗り切りましょう!
薬膳の知恵:体調に合わせたおにぎりの具材
梅
- 性味: 平性(熱を加えもせず冷やしもしない穏やかな性質)、酸味(収斂作用や固摂作用)
- 帰経: 肝(血の貯蔵と疏泄を司る)、脾(消化吸収を司る)、肺(気の巡りと水の代謝を司る)、大腸(津液を吸収し、糟粕を排出する)
薬膳的効能:
- 津液の生成と渇きを止める(生津止渇): 酸味によって唾液や胃液の分泌を促し、口の渇きを潤します。暑い時期や、熱病で喉が渇く時などに特に効果的です。
- 収斂作用(しゅうれんさよう): 体を引き締め、汗の出過ぎや下痢、長引く咳などを改善する作用があります。
- 止瀉(ししゃ): 下痢を止めるのに役立ちます。
- 止咳(しがい): 痰の少ない、長引く咳を鎮めるのに効果的です。
- 止汗(しかん): 寝汗や多汗症など、汗の出過ぎを抑える効果も期待できます。
- 肝の働きを助ける(疏肝解鬱): 肝の気の流れをスムーズにし、ストレスによる気の滞り(気滞)を改善するのに役立ちます。イライラや憂鬱感がある時に良いとされています。
- 消化促進・食欲増進: 酸味は胃液の分泌を促し、消化を助け、食欲を増進させる効果があります。
- 解毒作用: 食中毒や細菌による感染症の予防、あるいは軽減に役立つとされています。特に梅干しは、古くからその殺菌作用が知られています。
- 駆虫作用: 昔から寄生虫の駆除にも用いられてきました。
鮭
- 性味: 温性(体を温める性質)、甘味(補益作用や緩和作用)
- 帰経: 脾(消化吸収を司る)、胃(飲食物の受納と腐熟を司る)、腎(生命活動の根本を司る)、肝(血の貯蔵と疏泄を司る
薬膳的効能:
- 脾胃を健やかにする: 脾胃の機能を高め、消化吸収を助けます。食欲不振や消化不良の改善に役立ちます。
- 気を補う(益気): 体のエネルギーである「気」を補い、疲労回復や体力増強に効果的です。特に、病後の体力回復や、疲れやすい体質の方におすすめです。
- 血を補う(補血): 「血」の生成を促進し、貧血や顔色の悪さ、めまいなどの「血虚(けっきょ)」の症状を改善します。女性の生理不順や更年期症状の緩和にも良いとされています。
- 体を温める: 温性の性質を持つため、冷え性の方や、寒い季節に体を温めるのに適しています。
- 肝腎を滋養する: 肝と腎は、東洋医学において体の生命活動の根源を司る重要な臓腑です。鮭はこれらを滋養し、加齢による衰えや、骨や歯、髪の健康維持にも役立つと考えられています。特に、腰や膝の痛み、足腰の冷え、頻尿といった腎虚の症状にも良いとされます。
- 潤燥(じゅんそう): 体の潤いを補う作用もあり、皮膚や粘膜の乾燥、空咳など、乾燥による症状の改善にも期待できます。
おかか(鰹節)
- 性味: 温性(体を温める性質)、甘味(補益作用や緩和作用)
- 帰経: 脾(消化吸収を司る)、胃(飲食物の受納と腐熟を司る)、腎(生命活動の根本を司る)
薬膳的効果:
- 滋養強壮: 腎の働きを助けることで、体の根本的な力を高め、滋養強壮に繋がると考えられています。
- 脾胃を健やかにする: 脾胃の働きを助け、消化吸収を促進します。食欲不振や消化不良の際に良いとされています。
- 気を補う(益気): 体のエネルギーである「気」を補い、疲労回復や活力アップに役立ちます。体がだるい、疲れやすいといった時に効果的です。
- 血を補う(補血): 「血」の生成を助け、貧血気味の方や顔色が優れない方に良いとされています。
- 体を温める: 温性の性質を持つため、冷え性の方や体が冷えやすい方に適しています。
昆布
- 性味: 寒性(体を冷やす性質)、鹹味(かんみ:塩辛い味、しこりを和らげたり、便通を促す作用)
- 帰経: 腎(生命活動の根本を司る)、肝(血の貯蔵と疏泄を司る)、胃(飲食物の受納と腐熟を司る)
薬膳的効能:
- 熱を清まし、痰を解消する(清熱化痰): 寒性の性質を持つため、体内の余分な熱を冷まし、熱による痰(黄色い痰など)を解消するのに役立ちます。のどの腫れや熱っぽい時に良いとされています。
- しこりを和らげる(軟堅散結): 鹹味の作用により、体内のしこりや硬結(硬くなった部分)を和らげ、解消する効果が期待できます。甲状腺腫(バセドウ病や橋本病の甲状腺の腫れなど)やリンパ節の腫れ、こぶ、乳腺のしこりなどに良いとされています。
- 水液の代謝を促す(利水消腫): 体内の余分な水分を排出し、むくみを改善する効果があります。排尿をスムーズにする働きも期待できます。
- 血圧を下げる(降圧): 高血圧の改善に役立つとされています。
- 肝腎を滋養する: 腎と肝に帰経するため、これらの臓器を滋養し、体の根本的な力を高める効果が期待できます。特に腎の働きを助けることで、骨や髪の健康維持にも繋がると考えられています。
- 便通を促す: 食物繊維が豊富で、便秘の改善にも役立ちます。
シソ
- 性味: 温性(体を温める性質)、辛味(発散作用や気の巡りを促す作用)
- 帰経: 肺(気の巡りと水の代謝を司る)、脾(消化吸収を司る)、胃(飲食物の受納と腐熟を司る)
薬膳的効能:
- アレルギー症状の緩和: 特に青ジソは、アレルギー性の鼻炎や皮膚炎の緩和にも良いとされています。
- 風邪の初期症状を改善する(解表散寒): 温性と辛味の性質により、体の表面に停滞した寒邪(かんじゃ:体の冷えや悪寒、頭痛などを引き起こす邪気)を発散させます。ゾクゾクする寒気や頭痛、鼻水、くしゃみといった風邪のひき始めに特に効果的です。
- 気の巡りを良くする(理気): 辛味は気の滞りを解消し、気の巡りをスムーズにします。ストレスによるイライラや胸苦しさ、お腹の張りなど、「気滞(きたい)」の症状がある時に役立ちます。
- 食欲を増進し、消化を助ける: 香りの成分が胃液の分泌を促し、食欲不振や消化不良の改善に繋がります。特に、食中毒の予防や解毒作用も期待されています。
- つわりを和らげる: 気の巡りを良くする作用や、消化を助ける作用から、つわりによる吐き気や食欲不振の緩和にも用いられることがあります。
- むくみを改善する(利水): 気の巡りが良くなることで、体内の水分の滞りも改善され、むくみの解消にも役立つことがあります。
黒胡麻
- 性味:平性または微温性(穏やかな性質で、体を温めすぎず冷やしすぎない)、甘味(補益作用、滋養作用)
- 帰経: 肝(血の貯蔵と疏泄を司る)、腎(生命活動の根本を司る)、大腸(津液を吸収し、糟粕を排出する)
薬膳的効能:
- 滋養強壮: 全体的に体を滋養し、体力や抵抗力を高める働きがあります。
- 肝腎を滋養する(滋補肝腎):肝と腎は東洋医学において、生命活動の根源や、体の成長・発育、生殖、老化、そして髪や骨の健康に深く関わっています。黒胡麻はこれらを強力に滋養し、加齢による衰え(老化現象)の予防や改善に役立ちます。
- 髪の健康: 腎は「華は髪に在り」と言われ、髪の状態と密接に関係しています。黒胡麻は白髪の予防・改善、髪のツヤ・ハリの向上に効果的とされます。
- 骨・歯の健康: 腎は骨を司るため、骨粗しょう症の予防や、骨・歯の健康維持に貢献します。
- 足腰の強化: 足腰の弱りや痛み、膝の冷えなどの腎虚の症状にも良いとされます。
- 目の健康: 肝は目に開竅(かいきょう)するとされ、目の健康と深く関連しています。肝血を補う黒胡麻は、目の疲れやかすみ、ドライアイの改善にも良いとされています。
- 血を補う(補血): 「血」の生成を助け、貧血や顔色の悪さ、めまい、生理不順などの「血虚(けっきょ)」の症状を改善します。
- 腸を潤し、便通を促す(潤腸通便): 大腸に帰経し、その潤いによって便を軟らかくし、乾燥性の便秘を解消する効果があります。特に高齢者や産後の便秘に良いとされます。
- 体の潤いを補う(潤燥): 乾燥による肌荒れ、空咳、喉の渇きなど、体の津液(体液)不足による症状の改善にも期待できます。
チリメン山椒
ちりめんじゃこ(イワシの稚魚)
- 性味: 温性、甘味
- 帰経: 脾、胃、腎
薬膳効果:
- 健脾胃(けんひい): 消化吸収を助け、食欲増進に繋がります。
- 補気益血(ほきえっき): 気と血を補い、疲労回復や体力増強、貧血の改善に役立ちます。
- 補腎益精(ほじんえきせい): 腎を補い、骨や歯を丈夫にし、成長発育や生殖機能を助けます。特にカルシウムが豊富であることから、骨の強化に優れています。
山椒(実)
- 性味: 温性、辛味
- 帰経: 脾、胃、腎、肝
薬膳効果:
- 温中散寒(おんちゅうさんかん): 体の中心(胃腸)を温め、冷えによる腹痛や下痢を和らげます。
- 理気止痛(りきしつう): 気の巡りを良くし、滞りによる痛みを鎮めます。特に胃腸の張りを伴う痛みに効果的です。
- 燥湿(そうしつ): 余分な湿気を乾燥させ、むくみや消化不良の改善に役立ちます。殺虫解毒(さっちゅうげどく): 殺菌作用や解毒作用があります。
ちりめんじゃこと山椒が合わさることの相乗効果
- 脾胃の働きを強化し、消化吸収を促進:ちりめんじゃこの補益作用と、山椒の温中理気作用が合わさり、胃腸の働きを活発にします。食欲不振や消化不良、冷えによるお腹の不調がある時に特に良いでしょう。
- 体を温め、冷えを改善:両方とも温性の食材であるため、体を内側から温める効果が期待できます。冷え性の方や、寒い季節に体を温めたい時に適しています。
- 気血を補い、元気と活力を与える:ちりめんじゃこが気と血を補い、山椒が気の巡りを良くすることで、エネルギーを効率よく全身に巡らせ、疲労回復や滋養強壮に繋がります。
- 骨の健康維持とアンチエイジング:ちりめんじゃこの腎を補う作用と、山椒の温める作用が組み合わさり、骨や足腰の強化、加齢による衰えの予防にも良い影響が期待されます。
- 湿気による不調の改善:山椒の燥湿作用により、体内の余分な湿気を除去し、むくみや体の重だるさの改善にも役立つ可能性があります。
たらこ・明太子
- 性味: 温性(体を温める性質)、鹹味(かんみ:塩辛い味、しこりを和らげたり、便通を促す作用)
- 帰経: 腎(生命活動の根本を司る)、脾(消化吸収を司る)
薬膳的効能:
- 腎を補う(補腎):腎は東洋医学において、生命活動の根本、成長・発育、生殖、老化、そして骨や歯、髪、耳などの健康を司る重要な臓腑です。たらこは腎を補う作用があり、老化予防(アンチエイジング)に良いとされます。
- 髪の健康: 白髪の予防や、髪のツヤ・ハリの維持に役立つと考えられます。
- 骨の健康: 骨や歯を丈夫にする効果も期待できます。
- 足腰の強化: 足腰の弱りや、腰痛・膝の痛み、頻尿といった腎虚の症状にも良いとされます。
- 精を益す(益精):腎に貯蔵されている「精(せい)」は、生命活動の根源となる物質です。たらこは精を補い、体力や生殖能力を高める効果が期待できます。
- 気を補う(益気):脾に帰経することから、消化吸収を助け、体全体のエネルギーである「気」の生成をサポートします。疲労回復や、体がだるいといった気虚の症状に良いとされます。
- 体を温める:温性の性質を持つため、体を内側から温める効果があります。冷え性の方や、寒い季節に体を温めたい時に適しています。
- 滋養強壮:上記の補腎、益精、益気といった作用から、体全体を滋養し、抵抗力や活力を高める滋養強壮の効果が期待できます。
注意点
- 塩分: たらこは塩漬けであるため、塩分が多く含まれています。高血圧の方や塩分摂取量を控えている方は、摂りすぎに注意が必要です。
- 鮮度: 生食する際は、鮮度の良いものを選び、保存方法にも注意しましょう。
- プリン体: 魚卵であるためプリン体が比較的多く含まれます。尿酸値が高い方や痛風の既往がある方は、摂取量に配慮が必要です。
鶏そぼろ(鶏肉特に鶏もも肉、むね肉など)
- 性味: 温性(体を温める性質)、甘味(補益作用や緩和作用)
- 帰経: 脾(消化吸収を司る)、胃(飲食物の受納と腐熟を司る)、腎(生命活動の根本を司る)
薬膳的効能:
- 脾胃を健やかにする(健脾益胃): 脾胃の働きを助け、消化吸収を促進します。食欲不振や消化不良の際に良いとされています。
- 気を補う(益気): 体のエネルギーである「気」を補い、疲労回復や活力アップに非常に効果的です。体がだるい、疲れやすいといった「気虚(ききょ)」の症状に特におすすめです。
- 血を補う(補血): 「血」の生成を助け、貧血気味の方や顔色が優れない方、めまいがする方など「血虚(けっきょ)」の症状にも良いとされています。
- 体を温める(温中): 温性の性質を持つため、冷え性の方や体が冷えやすい方に適しています。
- 滋養強壮: 全体的に体を滋養し、体力や抵抗力を高める働きがあります。病後の体力回復や、虚弱体質の方にも良いとされています。
フキの佃煮
- 性味: 涼性(体を冷やす性質)、苦味(熱を清まし、余分な水分を取り除く)、辛味(気の巡りを促す)
- 帰経: 肺(気の巡りと水の代謝を司る)、脾(消化吸収を司る)、大腸(津液を吸収し、糟粕を排出する)
薬膳的効能:
- 清熱解毒(せいねつげどく): 涼性と苦味により、体内の余分な熱を冷まし、解毒する作用があります。
- 化痰止咳(かたんしかい): 痰を消し、咳を鎮める効果が期待できます。特に、ねばつく痰を伴う咳に良いとされます。
- 利水消腫(りすいしょうしゅ): 余分な水分を排出し、むくみを改善する作用があります。
- 行気(ぎょうき): 辛味により、気の巡りをスムーズにし、お腹の張りや気の滞りによる不調を和らげます。
- 通便(つうべん): 食物繊維が豊富で、便通を促す効果も期待できます。
佃煮の調理法による影響
- 佃煮は、醤油や砂糖、みりんなどを使って甘辛く煮詰める調理法です。
- 甘味と温性の付加: 砂糖やみりんの甘味と、煮詰めることで温性が加わり、ふき単体よりも冷やす作用が穏やかになります。
- 滋養性の向上: 煮詰めることで味が凝縮され、一部の栄養成分や薬膳的効果が強まることがあります。
ふきの佃煮としての薬膳的相乗効果
- ふきの佃煮として摂取する場合、以下の薬膳的効果が期待できます。
- 気の巡りを整える: ふきの辛味が気の滞りを解消し、気分をすっきりさせる効果も期待できます。
- 消化促進と食欲増進: ふきの持つ苦味や辛味、佃煮の甘辛い味が、胃液の分泌を促し、食欲を増進させます。春先に感じる、体の重だるさや食欲不振の改善に役立つでしょう。
- 余分な熱や痰の排出を穏やかに促す: ふきの清熱化痰作用が、佃煮にすることでマイルドになり、体を冷やしすぎずに体内の熱や痰を取り除くのを助けます。花粉症などで鼻や喉の不調がある時期にも良いとされます。
- むくみや水滞の改善サポート: 利水作用を持つふきが、余分な水分代謝を促し、むくみの改善に貢献します。
- 便通の改善: 食物繊維と、甘辛い味付けが、腸の働きを穏やかに刺激し、便通を助ける効果も期待できます。
アサリの佃煮
- 性味: 寒性(体を冷やす性質)、甘味(補益作用や緩和作用)、鹹味(かんみ:塩辛い味、しこりを和らげたり、便通を促す作用)
- 帰経: 肝(血の貯蔵と疏泄を司る)、腎(生命活動の根本を司る)、脾(消化吸収を司る)
薬膳的効能:
- 補肝腎(ほかんじん): 肝と腎を滋養し、特に肝血を補うことで、目の疲れやかすみ、貧血の改善にも役立ちます。
- 滋陰(じいん): 体の潤いである「陰液(いんえき)」を補い、体の乾燥症状(空咳、喉の渇き、皮膚の乾燥、目の乾燥など)を改善します。特に、夏場の暑さで消耗した陰液の補給に良いとされます。
- 清熱(せいねつ): 寒性の性質により、体内の余分な熱を冷まします。熱による煩躁感(イライラ、そわそわ)、寝汗などに良いとされます。
- 利水消腫(りすいしょうしゅ): 余分な水分を排出し、むくみを改善する作用があります。
- 軟堅散結(なんけんさんけつ): 鹹味の作用により、体内のしこりや硬結(硬くなった部分)を和らげ、解消する効果が期待できます。
佃煮の調理法による影響
- 佃煮は、醤油や砂糖、みりんなどを使って甘辛く煮詰める調理法です。
- 寒性の緩和と温性の付加: 砂糖やみりんの甘味と、煮詰めることで温性が加わり、あさり単体よりも冷やす作用が穏やかになります。特に、体を冷やしやすい寒性の食材を摂りやすくする効果があります。
- 滋養性の向上と旨味の凝縮: 煮詰めることで味が凝縮され、一部の栄養成分や薬膳的効果が強まります。保存性も高まります。
あさりの佃煮としての薬膳的相乗効果
あさりの佃煮として摂取する場合、以下の薬膳的効果が期待できます。
- 滋養と潤いを補いつつ、冷えを緩和:あさりの「滋陰清熱」作用は維持しつつ、佃煮にすることで過剰な冷えを抑え、体を冷やしやすい体質の方でも取り入れやすくなります。特に、乾燥性の体質で、微熱や寝汗があるが、冷えも気になる場合にバランスが取れる可能性があります。
- 肝腎の滋養と目・血の健康:あさりが肝腎を補う作用が、手軽に摂取できる形で発揮されます。目の疲れやかすみ、貧血の改善、加齢による体の衰えの予防に役立ちます。
- むくみ改善と硬結の緩和:あさりの利水作用と軟堅散結作用が期待でき、むくみやリンパ節の腫れ、甲状腺のしこりなどが気になる場合に良いとされます。
- 食欲増進と消化促進:佃煮の甘辛い味が食欲をそそり、消化吸収を助ける効果も期待できます。
海苔
- 性味: 寒性(体を冷やす性質)、甘味(補益作用)、鹹味(かんみ:塩辛い味、しこりを和らげたり、便通を促す作用)
- 帰経: 腎(生命活動の根本を司る)、肝(血の貯蔵と疏泄を司る)、肺(気の巡りと水の代謝を司る)、脾(消化吸収を司る)
薬膳的効能:
- 補脾益気(ほひえっき): 脾の働きを助け、消化吸収を促進し、体全体のエネルギーである「気」を補う作用もあります。
- 清熱(せいねつ): 寒性の性質により、体内の余分な熱を冷ます効果があります。特に、体に熱がこもりやすい方や、熱によるのどの渇きやイライラ感がある場合に良いでしょう。
- 化痰軟堅(かたんげん): 鹹味の作用により、痰を解消し、体内のしこりや硬結を和らげる効果が期待できます。甲状腺腫(甲状腺の腫れ)やリンパ節の腫れが気になる場合にも良いとされます。
- 利水消腫(りすいしょうしゅ): 体内の余分な水分を排出し、むくみを改善する効果があります。排尿をスムーズにする働きも期待できます。
- 滋陰(じいん): 体の潤いである「陰液」を補う作用もあります。乾燥による肌荒れや空咳、喉の渇きなど、体の津液不足による症状の改善に役立ちます。
- 補腎(ほじん): 腎に帰経することから、腎の働きを助け、生命力を高めます。特に、髪の健康(白髪の予防やツヤの向上)や、骨や歯を丈夫に保つ効果が期待できます。
※薬膳的アプローチと西洋医学的注意点
薬膳では、甲状腺腫(中医学では「瘰癧:るいれき」など)に対して、海藻類の「軟堅散結」作用を活用することがありますが、これはあくまで一般的な「しこり」や「腫れ」に対する考え方です。「甲状腺機能亢進症」という診断がされている場合は、必ず西洋医学の医師の指示に従い、食事指導を厳守することが最優先です。甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。この状態の時に、ヨウ素を多く含む食品を摂りすぎると、甲状腺ホルモンの合成がさらに促進されたり、病状が悪化したりする可能性があるため、摂取を制限するよう指導されることが一般的です。
薬膳的な観点から、甲状腺機能亢進症の「熱」や「陰虚」の症状(動悸、多汗、イライラ、目の乾燥、体重減少など)に対しては、体を冷ます「寒性」や「涼性」の食材や、体の潤いを補う「滋陰」作用のある食材(例:鴨肉、豚肉、梨、きゅうり、冬瓜など)が良いとされますが、ヨウ素含有量に注意しながら選ぶ必要があります。
医師からヨウ素制限を指示されている場合:昆布、海苔、わかめ、ひじきなど、ヨウ素を多く含む海藻類は、摂取を控えるか、制限された量を守る必要があります。昆布だしも避けるべきです。あさりなどの魚介類についても、医師や管理栄養士に相談して適切な量を把握することが重要です。
こだわりの塩、キパワーソルト
こきあ相談薬店ではこだわりのお塩も取り扱っています。かつて、韓国王朝で門外不出だったという、キパワーソルトです。
キパワーソルトは、韓国の黄海に面した塩田で伝統的な製法で作られる天日塩ですが、ただの天日塩ではなく、体をさびにくくするお塩と言われています。
キパワーソルトの特徴
- 高温焼成:キパワーソルトの最大の特徴は、採集した天日塩を約800℃から1,000℃もの高温で焼き上げている点です。この高温焼成により、塩に含まれる有機物や不純物が燃焼除去され、ミネラル成分が安定するとされています。また、この過程で、塩が還元力を帯びるとも言われています。
- 豊富なミネラル:一般的な精製塩と異なり、ナトリウムだけでなく、マグネシウム、カリウム、カルシウムなどのミネラルがバランス良く含まれているとされています。海から生まれた人間の体液のミネラル組成は濃度こそ違うものの、海水のそれとよく似ていると言われています。海からできた天日塩を摂っていただきたいのはこの理由からです。
- 還元力:焼成によって塩に「還元力」が生まれるといわれています。これは、酸化した物質を元の状態に戻す力と説明され、美容や健康への良い影響が期待されています。
- まろやかな味:高温焼成によって不純物が取り除かれるため、塩辛さの中にも角がなく、まろやかな甘みや旨みを感じると言われています。
能書きはさておき、我が家ではこのお塩をかれこれ30年弱使い続けています。これはひとえに美味しいから!!
我が家の次男は小さなころから偏食で好き嫌いが激しい子でしたが、このお塩で握ったおにぎりだけはモリモリ食べていました。といいますか、次男はこのお塩でつくったおにぎりで育ったという方が正しいか・・・。子どもは正直です。
このお塩でつくったうどん出汁、おでんなどの美味しさは言うまでもありません。
当店をはじめた頃に近くのお店が開催されたでマルシェに参加させていただいたときにも、板前さんをされていた80代の男性の方が、このお塩の味見をされ、その美味しさに太鼓判を押してくださいました。
暑い夏に失われたミネラル補給のために、お塩は精製塩ではなく、海のミネラルをそのまま含んだキパワーソルトのような天日塩をぜひ使用してくださいね。
食事は日々の積み重ねが大切
ついつい長くなってしまいましたが、私の独断と偏見で、私が食べたい!私が好きな!!おにぎりの具材をピックアップさせていただきました。
本日お伝えさせていただいた具材の入ったおにぎりを、1、2度食べると、たちまち効果テキメンか?!というと、もちろん、そういう訳ではありません。人は食べたものから出来ている訳ですので、毎日の積み重ねこそが大切になってきます。
ただ、同じものを食べるにしても、知っているのと全く知らないのとでは、食べる意識が変わってきます。
本日お伝えしたような具材を入れたおにぎりに、お好みのお漬物、お豆腐と油揚げのたっぷり入ったお味噌汁。これだけでも十分、気力体力のリカバリーが出来ると思います。
暑さで食欲が出ない。お炊事をする気になれない。こんな時は簡単お手軽なおにぎりを食べて、暑い暑い夏を元気に乗り越え、来たり来る寒い季節にそなえましょうね。
根本から治していくために
こきあ相談薬店ではお越しいただいた際に、お客様の生活スタイルや食事の摂り方などを詳しくお聞きし、それぞれお一人お一人に適した漢方薬、漢方食品、サプリメントなどをご提案すると同時に、その方に合った生活や食事の養生法をお伝えしています。
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