そろそろ花粉症の症状に悩まされておられる方がおられるのではないでしょうか。

よく「目を取り出して洗いたい!!」と言われる方がおられますが、全く持ってその通り!!これは本当に経験してみないとわからないことです。ほんとうに辛いですよね(-_-)

アレルギーの症状は、本当につらくQOL(生活の質)を落としてしまいます。

本日はそんな辛い花粉症の症状が酷くならず、少しでも楽にこの季節を乗り越えるために出来ることをお伝えします。

今年の花粉は?

今年の花粉はなかなからしいですね。特にこきあ相談薬店がある大阪、近畿地方は例年の何倍もの花粉が飛ぶとの予報だそうです。花粉症の方は本当に憂鬱なことだと思います。

最近では花粉そのものよりも、花粉に排気ガスなどに含まれるPM2.5などの大気汚染物質が結合し、花粉の表面構造を変化させ、アレルギー反応を引き起こしやすくなったり、症状を悪化させたりする可能性がある、いわば「たちの悪くなった花粉」により、花粉症の症状が酷くなったり、今まではどうもなかった人が花粉症になったりすることが多くなっているそうです。

「日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会」が行った全国疫学調査によると、花粉症の有病率は10年ごとにほぼ10%ずつ増加していて、しかも、その医師らによると、50歳以上になって初めて発症する人が増加しているとの感想をもたれているそうです。

私自身は花粉症ではありませんが、ここ数年前から目がかゆくなるなど、怪しい症状が出る時があります。

花粉症のメカニズム:粘膜と花粉の関係

まず、初めに、粘膜と花粉の関係性についてお話をします。

粘膜とは、鼻、口、喉、肺、腸などの内臓器官の内側を覆う組織のことです。粘膜は、外部からの異物や刺激をブロックし、体を守る役割を担っています。

そして花粉が鼻の粘膜に付着すると、粘膜は花粉を異物として認識し、IgE抗体という物質を生成します。このIgE抗体が粘膜にある肥満細胞に結合すると、花粉が再び侵入した際に肥満細胞からヒスタミンなどの化学物質が放出され、炎症を引き起こします。これが、花粉症の症状であるくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの原因となります。

ようするに粘膜で花粉症をはじめとするアレルギー反応が巻き起こるということですね。

そこで、粘膜の働きというものがとても重要になってきます。

健康な粘膜が花粉症対策の鍵!

前述のように外部からの異物や刺激をブロックし、体を守るためには、粘膜が健康できちんと働いてくれなくてはなりません。

単にそこにあればよいというだけのものではないのです。

それでは健康な粘膜とは、どのような粘膜のことをいうのか?

①まず、粘膜は外部からの異物(アレルゲン)の侵入を防ぐ物理的なバリアとして機能します。健康な粘膜は、このバリア機能が強固であるため、アレルゲンが体内に侵入しにくくなります。

②つぎに、粘膜には、免疫細胞が豊富に存在し、アレルギー反応を調節する役割を担っています。健康な粘膜では、免疫細胞のバランスが適切に保たれており、アレルゲンに対する過剰な反応を抑制することができます。

③そして、粘膜は、粘液を分泌し、アレルゲンを捕捉して体外に排出する役割を果たします。健康な粘膜では、粘液の分泌量が適切に保たれており、アレルゲンを効率的に除去することができます。

④さらには、粘膜は、常に外部からの刺激にさらされており、損傷しやすい組織です。健康な粘膜は、損傷しても速やかに修復する能力を備えています。この修復機能が低下すると、アレルゲンが侵入しやすくなり、アレルギー反応が起こりやすくなります。

このように、健康な粘膜は外からの侵入者を、あの手この手でガッツリとブロックしてくれる城塞のようなものですね。

これらのことから、花粉症をはじめとするアレルギーを持つ人の場合、この粘膜のバリア機能が低下していることが多く、アレルゲンが侵入しやすくなっているということになります。

粘膜の場所とアレルギー症状の関係

そして、その粘膜の場所により、

アレルギー性鼻炎: 鼻の粘膜のバリア機能が低下している人がアレルゲンに反応することで、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が現れる。
アレルギー性結膜炎: 目の粘膜のバリア機能が低下している人がアレルゲンに反応することで、は、かゆみ、充血、涙目などの症状が現れる。
アトピー性皮膚炎: 皮膚の粘膜のバリア機能が低下している人がアレルゲンに反応することで、かゆみ、赤み、湿疹などの症状が現れる。
喘息: 気道の粘膜のバリア機能が低下している人がアレルゲンに反応することで、咳、喘鳴、呼吸困難などの症状が現れる。
胃痛・胃弱:胃の粘膜のバリア機能が低下している人は胃痛や胃弱になりやすい。
下痢・過敏性腸症候群:腸管粘膜のバリア機能の低下している人は下痢しやすくなる。
頻尿・膀胱炎:膀胱や尿道の粘膜のバリア機能が低下している人は頻尿や膀胱炎になりやすくなる。

というように、粘膜の場所によりアレルギー症状に限らず、様々な不快な症状が出やすくなります。

つまり、アレルギー疾患を予防するためには、粘膜を健康に保つことが非常に重要になるということになります。

それでは、粘膜を健康に保つためにはどうすればよいのか?

粘膜を健康に保つための10箇条

それは・・・つまるところ、いつも力説していることになってしまうのですが・・・・

①バランスの取れた食事を心がける。とくに粘膜の材料になるたんぱく質を十分摂る。また、それらを粘膜に作り替える酵素の働きを良くするためのビタミン・ミネラルもバランスよく摂る。

②小麦や白砂糖をたくさん使ったお菓子や、油ものなども体内の炎症を助長してしまいますので、症状の酷い時は避けされることをおすすめします。

③十分な睡眠をとる。体の修復は寝ている時に行われます。質の高い睡眠を確保しましょう。

④ストレスを解消する。ストレスは自律神経のバランスを悪くし、修復力を低下させます。自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。

⑤適度な運動をする。運動により血流が良くなり修復力が高まります。無理のない範囲で運動を取り入れましょう。

⑥粘膜を乾燥させないように加湿する。前述のとおり粘膜のバリア機能が低下します。加湿器を使ったり、こまめな水分補給を心がけましょう。

⑦体を冷やさない。血流が悪くなるとバリア機能、修復力ともに低下します。冷たい飲食物、体を冷やすような生活は避け、特にこの季節はお風呂にゆっくり浸かったり、厚着をして体を冷やさないようにする。

⑧アレルゲンを避ける。物理的にアレルゲンに出来るだけ触れない、近寄らないようにする。マスクの中にさらにガーゼなどを入れで花粉の侵入を防いだり、ツルツルとした衣服を着て花粉の付着を防ぐようにする。メガネを着用したり、空気清浄機を使用するのも効果的です。食べ物や特定の物にアレルギーがある場合はそれを避ける。

⑨腸内免疫とアレルギーは密接な関係。腸内環境を整え、快便を心がける。食物繊維や発酵食品を積極的に摂取し、快便を心がけましょう。

⑩症状が酷いとき、なかなか改善しないときは専門家に相談する。

特に私は、簡単にできることとして、身体を冷やさないことと、甘い物・油ものの摂り過ぎに一番気をつけていただきたいと思います。(絶対にダメ!とは言いません。よくなれば、また食べればいいのですから、辛い時だけは気をつけてください。ということです。)

日常生活の注意点はざっとこのようなことになります。

粘膜強化のための積極的な対策

しかし、もうすでにアレルギー反応が出てしまっている!もしくは、アレルギーではないけれど、日ごろから喘息、胃痛・胃弱、下痢、膀胱炎など粘膜の働きの低下が疑われる方は、上記の生活養生に加え、もう一歩踏み込んだ積極的な養生、つまり、積極的な方法で粘膜を強化することが必要になると思われます。

その積極的な方法とは、
①粘液を増やすもの、異物を除去してくれるもの。
②粘膜への血流を増やし、丈夫な粘膜をつくり、かつ、炎症を抑えるもの。
③粘膜の急性炎症を鎮めるためのもの。
④傷ついた粘膜の修復を早めるためのもの。

これらの物を症状にあわせて摂ることにより、現在起きている不快な症状がより早く緩和することが期待できます。

こきあ相談薬店では、養生法に加え、①~④にそれぞれ対応した漢方食品、健康食品を組み合わせ、お一人お一人の症状にあわせてご紹介をしています。

まとめ:粘膜を元気にして、花粉シーズンを乗り切ろう!

花粉症の症状を和らげるためには、粘膜を健康に保つことが非常に重要です。

上記のような日常生活の注意点を守り、必要に応じて漢方食品や健康食品を摂取することで、つらい花粉症の季節を乗り切りましょう。

出来るだけ薬は飲みたくない!身体に負担をかけたくない!!根本から改善していきたい!!!など思われておられる方は、症状が出始める前に、もしくは症状が軽いうちに、ぜひこきあ相談薬店ご相談ください。

当店ではお一人お一人のお話をきちんとお聞きし、どの部分が弱いのか?何が足りないのか?何が多いのか?などを判断し、それぞれに合った生活、食事の仕方とともに漢方や漢方処方の食品をお勧めしています。

興味のある方は下記の方法でご連絡ください。

お電話(06-7897-7116)、メール(kochia.yakuten@gmail.com)、公式ラインホームページのお問い合わせ欄https://kochia-yakuten.com/contact/インスタグラムのDMで承ります。

このブログはこきあ相談薬店の薬剤師 芳田がお届けしました。最後までお読みいただきありがとうございました。

✿❀こきあ相談薬店の基本情報❀✿

住所:〒564-0011 大阪府吹田市岸部南1丁目25-15
電話番号:06-7897-7116
FAX番号:06-7897-7116
メールアドレス:kochia.yakuten@gmail.com

営業時間:月・火・木・金→9:30~18:30
     水・土→9:30~13:30
     日・祝→お休み

ホームページ:

Google:

ブログ:



✿❀ご相談のご予約方法✿❀

お電話(06-7897-7116)、メール(kochia.yakuten@gmail.com)、公式ラインホームページのお問い合わせ欄https://kochia-yakuten.com/contact/インスタグラムのDMで承ります。

お気軽にご連絡ください。

インスタグラム https://www.instagram.com/kokia.yakuten?igsh=MWx3cmp4YnA4ejk2MQ%3D%3D&utm_source=qr

公式ライン https://lin.ee/8ukzuc4

✿❀オンラインショップもございます✿❀


全国発送いたします。