お屠蘇を受け継ごう委員会？！

こんにちは。

こきあ相談薬店の薬剤師　芳田です。

本日もご訪問いただきましてありがとうございます。

さて。

早いもので、今年もはや20日あまりとなってしまいました。

年々年末感が無くなってきているとはいえ、何とはなしに気忙しくなりますね。

来年の話をすると鬼が笑うといいますが、本日はお正月のお祝いに欠かせないお屠蘇のお話です。

皆様のご家庭ではお屠蘇で新年をお祝されますか？

中には「お屠蘇？それ何？」と思われる方もおありでしょうか。

簡単にいうとお正月をお祝いするお酒をお屠蘇といいますが、地域によってはお神酒でお祝いしたり、地域や家庭によって様々なようです。

ちなみに、私の実家では・・・なんとワインで新年を祝っていました。

ここで注意。ワインでお祝いとは・・・なんと洒落た家・・・とは思わないでくださいね。ワインと言っても赤玉ポートワイン（今でもあるのでしょうか？！蓋がコルクではなくアルミでできている超お手頃価格のワインです。）。日本酒でええんと違うん？？？と、今になれば思うのですが、なぜか、私が物心ついたころから、我が家はずーーーーっと、お正月といえば赤玉ポートワインでした。

話がそれました。もとい。

そのようなお屠蘇とは、何か。

新年を迎えるにあたり、一年の健康と幸せを祈るための儀式の一つで、平安時代に宮中で行われたのが始まりと言われているそうです。

中国から伝わったと言われ、「屠蘇散」という生薬を日本酒に漬け込んだものが始まりです。「屠」は「邪気を払う」、「蘇」は「生気を蘇らせる」という意味があり、一年間の無病息災を願う気持ちが込められています。

屠蘇散に含まれる生薬は、その調合によって様々ですが、コキア相談薬店が取り扱っている屠蘇散には以下の様な生薬が含まれています。

山椒（サンショウ）: 温める作用があり、体を温め、食欲を増進させます。
浜防風（ボウフウ）: 風邪の予防や、体の表面を温める作用があります。
桔梗（キキョウ）: 咳や痰を鎮め、呼吸を楽にします。
桂皮（ケイヒ）: 体を温め、血行を良くします。
陳皮（チンピ）: 消化を助け、食欲を増進させます。
大茴香（ダイウイキョウ）：体を温め、胃腸を丈夫にして消化を助けます。
丁子（チョウジ）：体を温め、消化を助けます。精神のリラックス効果もあります。

これらの生薬が組み合わさることで、体の温め、消化の促進、風邪の予防など、健康維持に役立つ効果が期待されています。

現代は一般的にはティーバッグ状になったものが市販されているので、それをを大みそかに1合ほどのお酒やみりんに浸けておいて（これ忘れがち・・・）、元旦に家族でいただくことが一般的です。

テレビや雑誌で屠蘇飾りを付けた屠蘇器を見たことがある方もあると思いますが、一般的には専用の屠蘇器と三段に重ねた杯でお屠蘇をいただきます。

さらには家族で東の方向を向いて、年少者から年長者の順番に一人ずつ、小さい杯→中の杯→大きい杯と1杯づつ飲み、その際に「一人これ飲めば一家苦しみなく、一家これ飲めば一里病なし」と唱える。

家族に厄年の人があれば、その人は最後にいただくことで厄を払うという意味合いになるそうです。

以上のような飲み方が正式なようです。私も、これを書くにあたり調べて初めて知りました。・・・知っていたのは年少者から飲むということだけ・・・(;^_^A

現代では生活様式の多様化で、お屠蘇で新年をお祝いするという習慣も段々と少なくなってきているようで、お屠蘇自体を知らないといわれる方も、（特に若者の間では）少なくなってきているようです。

そんな中、コキア相談薬店では、新年を祝う、こんなに素敵な風習をできるだけ受け継いでいこう！という思いから、若干数ではありますが、興味のおありのお客様にプレゼントするキャンペーンをしています。

専用の屠蘇器がなくても、洒落たガラスのポットやお銚子で代用できます！

先ほどネットで調べてみるとお手頃な屠蘇器もありました。

一年の計は元旦にありという言葉もありますが、心を落ち着け、自分と家族の一年の無病息災を祈る。

そんな素敵な特別な時間を、古くから伝わるお屠蘇という特別なもので、ぜひお祝いしてみませんか。

本日は、知ってる人はよく知っている、知らない人は全くしらない。そんな日本の風習、お屠蘇についてでした。

最後までお読みいただきましてありがとうございました(*^^*)

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