肩こりや肩こりからくる様々な不調は現代人にとって身近な悩みのひとつです。特に女性はもともとの筋肉量が少なかったり、冷え性の人が多かったりして、ひどい肩こりに悩んでいる人が多いようです。
これから気温が下がってくると肩こりの方はますます辛くなりますね。
しかし、適切な対処法を知り、生活習慣を見直すことで、肩こりを予防し、改善することができます。
そんな肩こりで悩む方々の日々の生活が今より少しでも快適になるように、このブログでは肩こりの起こる原因やその対処法をお伝えしていきます。
もくじ
1.そもそも肩こりって?
2.肩こりはなぜ起こるの?
3.肩こりになるとどうなるの?
4.肩こりを楽にするには?
5.肩こりの予防法は?
6.まとめ
1.そもそも肩こりって?
人間の頭の重さは体重の約10%と言われています。体重60Kg の人であれば約6Kgの頭を常に肩の上に乗せていることになります。思った以上に頭は重いのです。そんなお米5Kg の袋以上の重さの頭を、常に肩や首は支えていることになります。
したがって首や肩の筋肉が常に緊張状態になり血行が悪くなるのは当たり前なうえに、猫背やスマホ首など、姿勢が悪い状態になると、首への負担がさらに増大します。
そしてこれらの状態が続くと肩こりの症状が現れてきます。
肩こりとは、首や肩、背中にかけての筋肉がこわばり、だるさや重さ、痛みなどを感じる症状のことです。
主な症状としては首や肩の痛み、ハリ肩や背中全体の重だるさ、頭痛、めまい、吐き気、集中力の低下、歯痛(歯茎が浮いたようになる)などがあります。
しかし、中には長期的に肩こりの状態が続いていると、その状態に体が慣れてしまい、痛みや不快感を自覚しにくくなることがあります。
また、 頭痛や目の疲れなど、他の不快な症状に意識が集中してしまい、肩こりが原因であると気がついていない場合があります。
あるいは、もともと痛みを感じにくい体質の人もいます。
肩こりと他の症状(例えば、内臓の病気など)が重なっており、肩こりだと気づいていない場合があります。
整体や整形外科に行って「肩が石のようにパンパンですね~」と言われて初めて、自分がひどい肩こりであったと気が付く人もいるようです。
これらを「隠れ肩こり」と呼ぶことがあります。
もし、肩こりの自覚がない場合、例えば、腕を真上に上げた時、肘が耳の横まで届かない、。肩甲骨がスムーズに動かない。首を左右や上下に動かしたときに痛みや違和感がある場合は、肩こりの可能性があります。
しかし、たいがいの人は自分の肩や首筋に指が入らないくらいパンパンで、頭痛や眼精疲労、腕の痺れや吐き気などの不快な症状があるけれど、それにだましだまし付き合いながら日常生活を送っているというのが正しいのではないでしょうか。
2.肩こりはなぜ起こるの?
肩こりは、肩や首の筋肉が長時間緊張状態になることで起こります。筋肉が緊張すると血行が悪くなり、老廃物が溜まりやすくなります。その結果、筋肉が硬くこわばり、体が全体的に硬く感じられるようになるのです。筋肉が硬くなると痛みを感じやすくなり、痛みを感じるとさらに筋肉が緊張するという悪循環に陥ります。
長時間重いものを持つことなどもそれにあたります。
そのうえ猫背や反り腰など姿勢が悪くなると、体のバランスが崩れ、全身の筋肉が緊張しやすくなり、肩こりを助長します。
もともとの姿勢もありますが、特に現代人はパソコン、スマホを見るときに顎が前へ突き出て猫背(スマホ首)になりやすいので要注意です。
また、様々なストレスは筋肉を緊張させ、血行を悪くする原因になります。ストレスが慢性化すると自律神経のバランスが崩れ、筋肉が緊張し、肩こりが悪化し、全身の筋肉が硬くなることがあります。
同じように、不規則な生活、睡眠不足、喫煙、飲酒なども自律神経の働きを乱し、血行が悪くなり肩こりの原因となります。
長時間同じ姿勢での作業、運動不足などによっても、肩周りの筋肉が緊張し、血行が悪くなることが原因です。
体の冷えも血行不良を引き起こし、筋肉の緊張を招きます。
特定の病気(頸椎椎間板ヘルニアなど)が原因となる場合もあります。
女性ホルモンのエストロゲンは自律神経のバランスを整える働きがあります。月経周期や更年期など、エストロゲンの分泌量が大きく変動する時期には、自律神経が乱れやすく、肩や首の筋肉が緊張しやすくなります。
また、エストロゲンには、血管を拡張させ血行を良くする働きがあります。エストロゲンの減少は、血行不良を引き起こし、筋肉の疲労物質が溜まりやすくなることで、肩こりを悪化させます。特に、更年期はエストロゲンの分泌が急激に減少するため、肩こりが悪化する人が多いのです。
さらに、エストロゲンは、コラーゲンの生成を促す働きもあります。コラーゲンは、筋肉や関節を支える大切な成分です。エストロゲンの減少は、コラーゲンの生成を低下させ、筋肉や関節の柔軟性が低下し、肩こりを悪化させる一因となります。
子育て、特に授乳中のお母さんは、ホルモンバランスがまだ整っていないうえ、生活が不規則になり、睡眠不足になり、お風呂にゆっくり入って温まれなくて体が冷えがちで、小さいといえ何キロもある赤ちゃんをずっと抱っこしなければならないので、肩こりの原因が重なっています。
このように一言で肩こりといっても様々な原因により起こったり、その原因が一つではなく何個かが重なって起こる場合があります。
3.肩こりになるとどうなるの?
肩こりになると、次にような様々な不快な症状が現れる可能性があります。
- 痛み: 首や肩、背中にかけて重だるい感じや、ズキズキとした痛みを感じます。腕がしびれたりすることもあります。
- こわばり: 筋肉が硬くなり、肩が動きにくくなることがあります。
- だるさ: 全身の倦怠感や疲労を感じることがあります。
- 頭痛: 首や肩の筋肉の緊張が原因で、頭痛が起こることがあります。
- 目の疲れ:光をまぶしく感じたり、目が疲れやすくなることがあります。
- 吐き気: 症状がひどい場合は、吐き気を伴うこともあります。
- 集中力の低下: 肩こりは精神的なストレスにもつながり、集中力の低下やイライラ感を感じやすくなります。
- 睡眠の質の低下: 痛みや不快感で眠りが浅くなり、熟睡できないことがあります。
- 歯痛:肩こりがひどくなると歯が浮いたような感じや歯茎が腫れたような感じ、歯痛を感じることがあります。
- 東洋医学では体に熱がこもることにより肩こりがひどくなったり鼻血が出たりするようになることがあると考えられます。
- 便秘:肩こりの人は便秘の人が多く、便秘の人は肩こりの人が多いといわれています。
肩こりを放置しておくと、以下のような悪影響が考えられます。
- 慢性化: 長期にわたって肩こりが続くと、慢性的な痛みへと発展する可能性があります。
- 自律神経の乱れ: 肩の筋肉の緊張が自律神経に影響を与え、自律神経失調症を引き起こす可能性があります。
- 他の部位への痛み: 首や肩の痛みだけでなく、頭痛や腰痛など、他の部位に痛みが出ることもあります。
4.肩こりを楽にするには?
日常生活の中でできる、肩こりを楽にする方法をいくつかご紹介します。
ストレッチ
- 肩甲骨を動かすストレッチ: 肩甲骨を上下左右に動かすことで、肩周りの筋肉をほぐします。
- 首をゆっくり回す: 首をゆっくりと左右に回し、肩の筋肉の緊張を解きます。
- 腕を後ろに回す: 両腕を後ろに回して組むことで、肩甲骨周辺の筋肉を伸ばします。
マッサージ
- 肩や首のマッサージ: 温めたタオルで肩や首を優しくマッサージすることで、血行が良くなり、筋肉の緊張が緩みます。
- ツボ押し: 肩や首には、肩こりを改善するツボがいくつかあります。ツボ押しをすることで、痛みの緩和が期待できます。以下が肩こりに効くといわれているツボです。
- 1.肩井(けんせい)のツボ:位置: 首のつけ根と肩先を結ぶ線の中央 効果: 肩こり全般、首の痛み、肩甲骨の痛み
- 2. 大椎(だいつい)のツボ 位置: 首の後ろ、髪の生え際の中心 効果: 肩こり、首の痛み、頭痛、イライラ感
- 3. 膏肓(こうこう)のツボ 位置: 肩甲骨の内角から指4本分下、脊柱から指2本分外側 効果: 肩こり、背中の痛み、呼吸困難
- 4. 曲池(きょくち)のツボ 位置: ひじを曲げたときにできる横じわの外端 効果: 肩こり、肘の痛み、熱感
- 5. 少海(しょうかい)のツボ 位置: ひじを曲げたときにできる横じわの内端 効果: 肩こり、肘の痛み、熱感
- ツボの押し方
- 指の腹で押す: 親指や中指の腹で、ツボをやや強めに押し込みます。
- 円を描くようにマッサージ: ツボを中心に、円を描くように優しくマッサージします。
- 温めてから押す: 温めたタオルなどでツボを温めてから押すと、より効果的です。
- ツボを押す際の注意点
- 痛みを感じたら中止: 痛みを感じたら、すぐに中止しましょう。
- 妊娠中の方や病気の方は医師に相談: 妊娠中の方や、持病がある方は、事前に医師に相談しましょう。
- 自己判断せず専門家に相談: ツボ押しで症状が悪化する場合もあります。自己判断せず、専門家にご相談ください。
温灸・お灸
・上記のようなツボにお灸をしたり、ツボにとらわれず肩こりが辛い部分に温灸器を用いて温める。これらには温熱効果、血流改善効果、鎮痛効果などが期待できます。
姿勢の改善
- 猫背を正す: 猫背は肩こりの原因の一つです。背筋を伸ばし、肩甲骨を寄せるように意識しましょう。
- 座り方を見直す: 椅子に深く腰かけ、背もたれに寄りかかるように座りましょう。
生活習慣の改善
- 適度な運動: ウォーキングや軽い運動をすることで、血行が良くなり、筋肉が柔軟になります。
- 入浴: 温かいお風呂にゆっくりと浸かることで、筋肉がリラックスし、肩こりが改善されます。
- 睡眠: 十分な睡眠をとることで、体の疲れが回復し、肩こりの予防になります。
- ストレス解消: ストレスは肩こりの原因の一つです。ヨガや瞑想など、リラックスできる時間を作りましょう。
その他
- 冷え対策: 冷えは筋肉を硬くさせ、肩こりを悪化させることがあります。暖かい服装をしたり、カイロなどを活用しましょう。
- 加湿器の使用: 空気が乾燥すると、筋肉が緊張しやすくなります。加湿器を使って、室内の湿度を適切に保ちましょう。
ご自身の状態に合わせて
これらの方法はあくまでも一例です。ご自身の症状や体質に合わせて、自分に合った方法を見つけることが大切です。
医療機関への相談
もし、肩こりがひどい場合や、長期間続く場合は、一度医療機関を受診することされることも一案です。医師に相談することで、適切な治療を受けることができることもあります。
5.肩こりの予防法は?
肩こりの予防は、日々の生活習慣の見直しと、簡単なストレッチを続けることで効果的に行えます。
肩こり予防のための具体的な方法
- 姿勢の改善: 猫背や同じ姿勢を長時間続けることは、肩や首に負担をかけます。意識的に背筋を伸ばし、肩の力を抜くようにしましょう。
- ストレッチ: 定期的に肩や首のストレッチを行うことで、筋肉の緊張をほぐし、血行を促進します。
- 運動: ウォーキングや軽い運動は、全身の血行を良くし、筋肉の柔軟性を高めます。
- リラックス: ヨガや瞑想など、リラックスできる時間を設けることで、ストレスを軽減し、肩の筋肉の緊張を解きます。
- 温浴: 温かいお風呂にゆっくりと浸かることで、筋肉がリラックスし、血行が促進されます。
- マッサージ: 肩や首のマッサージを受けることで、筋肉の緊張をほぐし、コリを解消します。
- 睡眠: 質の高い睡眠をとることで、体の疲れを回復させ、肩こりの予防になります。
- 冷え対策: 冷えは筋肉を硬くさせ、肩こりを悪化させることがあります。暖かい服装をしたり、カイロなどを活用しましょう。
- 養生:日々の生活を整えることで血行が悪くなるのを防いだり、血行を促したりできます。また、それは食事でも同じことがいえます。
- サプリ:体質に合ったサプリを利用するのも養生の手助けになります。
肩こりになりやすい生活習慣の見直し
- 長時間同じ姿勢: パソコン作業やデスクワークなど、長時間同じ姿勢でいることは避けましょう。こまめな休憩を挟み、体を動かすようにしましょう。
- スマホの使い過ぎ: スマホを長時間見続けることは、首や肩に負担をかけます。適度な休憩を挟んだり、目線を意識して使いましょう。
- 合わない枕: 高すぎる枕や硬すぎる枕は、首に負担をかけ、肩こりの原因になります。自分に合った枕を選びましょう。
- ストレス: ストレスは、筋肉を緊張させ、肩こりを悪化させます。ストレスを溜めないように、趣味を楽しんだり、リラックスできる時間を作りましょう。
まとめ
私ごとですが、実は私も長年、自分の肩が凝っているとは思ってもいなかった一人です。
だって、もの心ついてから?ずーーーーっと「肩ってこんなもの」と思って過ごしてきていたのですから。
それが、ひょんなことから、私の肩が鉄板のようで指が入る余地すらないくらいにカチンコチンに凝っていることがわかりました。
どれどれ・・・と、友人の肩を触った時の衝撃は忘れられません。 ふにゃふにゃ・・・・
反対にその友人は私の肩を触って信じられない!!というような顔をしていました。アリエナイ・・・
私は若い頃から、長時間本を読んだりテレビを見たりすると途中から目が非常に辛くなってきたり、外に出ると光がまぶしすぎたり、腕がじーーーーんと痺れたり、よく腰が痛くなったりと、体のあちこちに不調を持っていました。
つまるところ、それらの原因が、このカチンコチンの肩からきているのではないか・・・と気づくのにはそう時間はかかりませんでした。
以来、温灸をしたり、お風呂にゆっくり入ったり、意識して運動をしたり(ヨガなど)、食事を意識したり、マッサージに通ったりと、肩こりに良いといわれていることを実践してきました。この中には、もちろん血行を良くする漢方なども含まれています。
ずいぶんと改善してきましたが、今でも、すこし根を詰めると首筋が突っ張ったような感じになり、肩がパンパンになります。そういう時は速攻で温灸をしています。
こきあ相談薬店で取り扱っているはショウキ温灸器という、ヨモギを炭にして、さらに松桂エキスを加えて固めたものに火をつけて温灸をするものです。
煙や匂いも少なく、服をきたままできるのが特徴です。付属のベルトやリングで、手の届きにくいところでも一人でできます。
速攻で肩や首のあたりが楽になるので、毎回救われています。
ここですこし、話が変わりますが、
肩こりには精神的ストレスも非常に関与しているように思っています。
精神的ストレスというよりも、心のクセといいますか、思考のクセのようなもの、「・・・でなければならない」というような、よく言えば完璧主義、悪く言えば融通の利かない頑なさが体を固くしているように思えます。
心と体はひとつと言いますが肩こりも体からと心からのアプローチが必要であると実感します。
「ま、いっか」「なんとかなる~」「これくらいにしとこ」「べつに~~~」・・・・こんな心の持ち方も必要という感じでしょうか。笑
こきあ相談薬店ではお客様お一人おひとりのお話をじっくりお聞きし、食事や生活の養生方法や、漢方薬、漢方食品など、その方に一番あった方法をご紹介しています。
もちろん、お店にお越しいただければ、私激押しの温灸も体験していただけます。
いままで経験したことがないようなすっきりした、軽いふにゃふにゃの肩を経験してみませんか。
こきあ相談薬店 薬剤師 芳田里美
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