「最近、冷えが気になる」「肩や腰が慢性的に痛む」「なんだか体がだるい」と感じることはありませんか? そんなお悩みをお持ちの方に、古くから伝わる自然療法の一つ、「温灸(おんきゅう)」をご紹介します。
温灸とは?
温灸とは、ヨモギの葉の裏にある綿毛(艾:もぐさ)を原料とした艾(もぐさ)を、体の特定のツボや患部にあてて温める治療法です。艾に火をつけて燃やすことで発生する温熱と、艾に含まれる成分の薬理作用によって、血行促進、筋肉の緩和、鎮痛、免疫力向上など、様々な効果が期待されています。
鍼灸治療の一つとして知られており、鍼(はり)と並んで東洋医学の重要な治療法です。
温灸の種類
温灸には、様々な種類と方法があります。
- 直接灸(透熱灸・焦灼灸): 艾を直接皮膚の上に乗せて燃やす方法です。熱刺激が強いため、現在では痕が残りにくいように工夫されたものや、ごく少量で行うものが一般的です。
- 間接灸: 艾と皮膚の間に、厚く切った生姜、ニンニク、味噌、塩などを挟んで温める方法です。熱刺激が緩和され、それぞれの素材が持つ効果も期待できます。
- 棒灸: 艾を棒状に固めたもので、火をつけた部分を皮膚から離して温めます。広範囲を温めるのに適しており、家庭でも比較的安全に行えます。
- 箱灸・温灸器: 艾を専用の箱や器具に入れて、患部を広範囲に温める方法です。安定した温熱を持続的に与えることができます。こきあ相談薬店が取り扱っているのはこちらになります。
温灸で期待できる効果
温灸は、その温熱効果と艾の薬理作用によって、様々な症状の改善や健康維持に役立つと考えられています。
- 血行促進: 温熱によって血管が拡張し、血流が促進されます。これにより、冷えの改善、筋肉の緊張緩和、疲労回復などが期待できます。
- 鎮痛効果: 温熱刺激が神経に作用し、痛みを和らげる効果が期待できます。肩こり、腰痛、関節痛、神経痛などに用いられます。
- 筋肉の緩和: 温熱によって筋肉が緩み、こりや張りが改善されます。
- 免疫力向上: 血行促進や自律神経の調整によって、免疫機能の活性化が期待できます。
- 消化機能の改善: お腹を温めることで、胃腸の働きを整え、消化不良や便秘の改善に繋がることもあります。
- リラックス効果: じんわりとした温かさは、心身をリラックスさせる効果があります。
- 冷え性の改善: 体の深部から温めることで、末端の冷えだけでなく、全身の冷えの改善が期待できます。
温灸を行う際の注意点
温灸は比較的安全な治療法ですが、行う際にはいくつかの注意点があります。
- 火傷に注意: 直接灸はもちろん、間接灸や棒灸でも、熱すぎると火傷をする可能性があります。温度をこまめに確認し、熱いと感じたらすぐに中断しましょう。
- 使用方法を守る: 各温灸器具の使用方法をよく読んでから使用しましょう。
- 体調に注意: 体調が優れない時や、発熱時などは使用を控えましょう。
- 禁忌事項を確認する: 皮膚に炎症がある部位、妊娠中の方、糖尿病の方など、温灸が適さない場合があります。事前に医師や専門家に相談しましょう。
- 自己判断で行わない: 特に直接灸は、専門的な知識が必要です。自己判断で行わず、専門家の指導のもとで行うようにしましょう。
- 異常を感じたら中止する: 温灸中に気分が悪くなったり、異常を感じたりした場合は、すぐに使用を中止しましょう。
家庭でできる温灸
棒灸や市販の温灸器は、比較的安全に家庭で行うことができます。
- 棒灸の場合: 火をつけた部分を皮膚から数センチ離し、心地よい温かさを感じる距離で温めます。同じ場所に当て続けないように、ゆっくりと移動させましょう。
- 温灸器の場合: 各製品の使用方法に従って使用してください。こきあ相談薬店が取り扱っている温灸器は「まるでお風呂に浸かっているみたい~」と言われるくらいほんわか暖かくなる温灸器です。
家庭で行う場合でも、低温火傷に注意し、無理のない範囲で行いましょう。
最後に
温灸は、自然な温熱で体の不調を和らげる効果が期待できる伝統的な療法です。冷えや痛みにお悩みの方は、一度試してみるのも良いかもしれません。専門家による施術を受けるだけでなく、家庭で手軽にできる温灸もありますが、安全に配慮し、正しい知識を持って行うことが大切です。気になる症状がある場合は、まずは医師や専門家にご相談ください。
下記はこきあ相談薬店が取り扱っている温灸器についてより詳しく書いたブログです。こちらも併せてぜひご覧ください。
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