めまいが起きたり、動悸が起きたりと、とにかく調子が悪く、あちこちの病院へ行って検査をしたけれど、どこも悪くなかった。結局最後には「自律神経失調症ですね。」と言われ、どうすればいいか途方に暮れています。

もしくは自律神経失調症とは言われてはいないけれど、結局何が原因かがわからず、「気のせいでしょう。安定剤出しておきます。」で終わってしまって・・・、でも薬は飲みたくないんです・・・。

こきあ相談薬店ではこのようなことを言って来られるお客様が多くおられます。

「自律神経失調症」と一言でいわれて戸惑われるのは当たり前ですよね。

自律神経失調症とは?

私たちの体には、意識しなくても心臓を動かしたり、呼吸をしたり、食べたものを消化吸収したり、体温を調節したりする大切な神経のシステムがあります。これが自律神経です。

自律神経には、活動モードの交感神経とリラックスモードの副交感神経の2つがあり、シーソーのようにバランスを取りながら、私たちの体の機能をスムーズに保っています。

ところが、ストレス不規則な生活ホルモンバランスの乱れなど、様々な原因によってこのバランスが崩れてしまうことがあります。これが自律神経失調症といわれるものです。

身体をオーケストラに例えると、指揮者がいなくなって、各楽器がバラバラに演奏されているような状態をイメージすると分かりやすいかもしれません。

これでは、全くきれいな音楽にならないのと同じで、身体も調和が取れませんよね。

なぜバランスが崩れるの?主な原因は??

自律神経のバランスが崩れる原因は、一つだけではなく、様々な要因が複雑に絡み合っている場合が多いです。主なものとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 精神的なストレス:
    • 仕事や人間関係の悩み、プレッシャー、不安、悲しみなど、強い精神的なストレスは自律神経に大きな影響を与えます。現代社会はストレスが多く、慢性的なストレスにさらされている人も少なくありません。
  • 不規則な生活習慣:
    • 睡眠不足、昼夜逆転の生活、不規則な食事、運動不足などは、体のリズムを狂わせ、自律神経の働きを乱します。
  • ホルモンバランスの乱れ:
    • 女性ホルモンの変動期(思春期、妊娠・出産、更年期など)は、自律神経のバランスを崩しやすいことがあります。男性も加齢に伴いホルモンバランスが変化することがあります。
  • 環境の変化:
    • 急な温度変化、騒音、気圧の変化なども、自律神経に負担をかけることがあります。
  • 体質や遺伝:
    • もともと自律神経が不安定な体質の方や、遺伝的な要因も関係している場合があります。
  • 過労:
    • 肉体的、精神的な過労は、自律神経の疲弊につながります。
  • 特定の薬の副作用:
    • 一部の薬は、自律神経に影響を与える可能性があります。

どんな症状が出るの?全身に現れる多様な症状

自律神経失調症の症状は非常に多岐にわたり、人によって現れ方も程度も異なります。また、いくつかの症状が同時に現れることも珍しくありません。

体の症状の例:

  • 全身のだるさ、倦怠感、疲労感
  • 頭痛、めまい、立ちくらみ
  • 動悸、息切れ、胸の圧迫感
  • 手足の冷え、ほてり、発汗
  • 肩こり、首こり、腰痛
  • お腹の不調(便秘、下痢、吐き気、食欲不振)
  • 喉のつかえ感
  • 耳鳴り
  • 目の疲れ、ドライアイ
  • 微熱

心の症状の例:

  • イライラ、不安、焦燥感
  • 憂うつな気分、気分の落ち込み
  • 集中力低下、記憶力低下
  • 不眠(寝つきが悪い、途中で目が覚める、朝早く目が覚める)
  • 感情の起伏が激しい

これらの症状は、日によって変化したり、時間帯によって強弱があったりすることも自律神経失調症の特徴の一つです。

どうすればいいの?セルフケアと医療機関の受診

辛い症状、我慢できないほどの症状であれば、まず、大きな病気が隠れていないかを判断するために、医療機関にかかられることをおすすめします。

その上で最初にお話ししたように、どこも悪くない、気のせい、自律神経が・・・などと言われた場合の対処法をお伝えします。

まずはご自身の生活習慣を見直してみることが大切です。

セルフケアのポイント:

  • 質の良い睡眠: 規則正しい時間に寝起きし、リラックスできる睡眠環境を整えましょう。
  • バランスの取れた食事: 栄養バランスの良い食事を規則正しく摂りましょう。
  • 適度な運動: ウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で体を動かしましょう。
  • リラックスする時間: 趣味の時間を持つ、入浴する、音楽を聴くなど、自分なりのリラックス方法を見つけましょう。
  • ストレスを溜め込まない: 悩みや不安を誰かに相談したり、気分転換をしたりする工夫をしましょう。
  • カフェインやアルコールの摂り過ぎに注意: 適量を守り、摂り過ぎは控えましょう。

東洋医学的にいうと、これらの養生での体内の気・血・水のバランスが整い、症状が改善していくと考えられます。

実は私も経験がある「自律神経失調症」

わたくし事になりますが、私自身ストレスに非常に弱い性分のため、人生で大きなプレッシャーやストレスにさらされる度にさまざまな体調不良に見舞われました。

今から30年弱前に当時勤めていたお店のオーナーが非常に仕事に厳しく、仕事に行くのが嫌で嫌でたまらなかった頃に、ある日突然めまいに襲われました。じっとしていてもフワ~っ、酷い時にはグラ~~~っと倒れてしまうのではないかと思うくらいの酷いめまいでした。人生で初めてそのような症状におそわれましたので、あわてて大きな病院に駆けつけ、CTからMRIから検査を受けた結果、「どこも悪くありません。気のせいでしょう。ビタミンB12と筋肉をほぐす薬を出しておきましょう。」で終わってしまいました。

「・・・・・・??いやいやいや、めまいしてるって~~~~~~っ!!!」と医師には言いませんでしたが、結果にホッとしたような、釈然としないような。

そうこうしているうちにオーナーとも仲良しになり、そこそこ仕事も出来るようになり、何より当時はまだ30歳過ぎた頃で身体の対応力も十分あったせいか、めまいはうそのようにすっかりなくなりました。

当時は子育て真っ最中で生活も不規則で、その上に慣れない仕事に就いたばかりで、心身ともにストレスフルな日々でした。体の疲労とストレスが体調にここまで影響するものか?!と実感したのです。

こきあ相談薬店がおススメする方法

自律神経失調症は、前述のような生活や食事の養生で改善されるのが一番ですが、いったん自律神経失調状態に陥ってしまうと、心、ホルモン、血液の質や流れ、免疫力、代謝などすべてに乱れが生じてしまいます。

それゆえ、なかなか一筋縄ではいかなかったり、とくに様々な原因が絡み合い、身体の中のバランスが崩れてしまっている場合は、改善に時間がかかってしまう場合があります。

そのような時には、ご自分の身体に何かが足りない場合は足してあげる、多すぎる場合は出してあげる。このような体のバランスを整えてくれるものを摂取されることをおススメします。

東洋医学的にいいますと、気・血・水のバランスをとってあげるものです。

こきあ相談薬店ではお越しいただいた際に、お客様の生活スタイルや食事の摂り方などを詳しくお聞きし、それぞれお一人お一人に適した漢方薬、漢方食品、サプリメントなどをご提案すると同時に、その方に合った生活や食事の養生法をお伝えしています。

体調というものは一度正のスパイラルに入ると、どんどん良くなっていくものです。今現在、負のスパイラルに陥っているものを、正のスパイラルにもっていくことをサポートするのが我々がおすすめする物とアドバイスである思っていただければよいです。

これらを決め、始められるのはあくまでもお客様ご本人です。こきあ相談薬店が出来ることはそれをお手伝いすることです。

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