病院に行くほどでもないけど、いつもどこかに不調がある。と言われる方が多い現在。
その不調、実は自分で招いているのかもしれません。
本日のブログでは「未病」の状態から本格的な病気になっていく過程についてお話しします。この未病の段階で適切な対処をすることで、本格的な病気への進行を防ぐことができると我々は考えています。

目次
未病の対処こそがその後を決める
東洋医学では、病気は突然発症するものではなく、徐々に進行していくと考えます。その過程において、「未病(みびょう)」と呼ばれる段階が非常に重要視されます。
未病とは、「まだ病気とは言えないけれど、健康な状態でもない」という、体と心のバランスが崩れ始めている状態を指します。
自覚症状がある場合もあれば、検査をしても異常が見つからない場合もあります。
東洋医学では、この未病の段階で適切な対処をすることで、本格的な病気への進行を防ぐことができると考えられています。
未病から病気への過程(機能的から器質的へ)
軽微な機能失調・バランスの乱れ(未病の初期)
- 原因: 過労、ストレス、不規則な生活、偏った食事、気候の変化など、様々な要因によって、体内のバランスがわずかに乱れ始めます。
- 症状: なんとなく体がだるい、疲れやすい、肩や首が凝る、イライラしやすい、眠りが浅い、食欲不振など、具体的な病名がつかないような不定愁訴が現れやすい時期です。
- 東洋医学的視点: この段階では、特定の臓腑の機能低下というよりも、全身的なエネルギーの流れやバランスの乱れが見られます。
明らかな症状の出現・臓腑の機能低下(未病の中期~後期)
- 原因: 上記のバランスの乱れが放置されたり、さらに悪化するような要因が加わることで、特定の臓腑の機能が徐々に低下していきます。
- 症状: 頭痛、めまい、動悸、胃もたれ、便秘や下痢、関節の痛み、皮膚のトラブルなど、より具体的な症状が現れてきます。検査で何らかの異常が見つかることもあります。
本格的な病気の発症(病気)
- 原因: 未病の状態がさらに進行し、臓腑の機能が著しく低下したり、腫瘍ができたり炎症が起こるなどの器質的変化が起こり、西洋医学的な診断名がつくような病気の状態になります。
3つの原因から起こる様々な結果
病気になる根本原因には、心と食事と生活パターンがあります。
「なんだか最近疲れやすい」「肩や首が凝る」「イライラしやすい」といったささいな不調(=未病)のうちに、これらの原因に気付き、ライフスタイルを改めれば、再び健康な身体へ戻ることが可能です。
心:見えない心のエネルギーのバランスの崩れや消耗
「ストレスは万病のもと」と言われるように、心の状態は私たちの健康に大きな影響を与えます。特に、慢性的で持続的なストレスは、自律神経の乱れを引き起こし、免疫力の低下やホルモンバランスの崩れに繋がります。
慢性的持続的ストレス: 仕事や人間関係、将来への不安など、常に心に重くのしかかるストレスは、心身の緊張状態を招き、様々な不調の引き金となります。
ネガティブ思考: 物事を悲観的に捉えたり、自分を責めたりするネガティブな思考パターンは、心のエネルギーを消耗させ、免疫機能の低下を招く可能性があります。
生き甲斐の喪失: 目標を見失ったり、日々の生活に充実感を感じられなくなると、心は活力を失い、身体の不調にも繋がりやすくなります。
食事:身体を内側から狂わせるアンバランスな食生活
私たちの身体は毎日食べたものから出来ています。活動エネルギーも毎日の食事から作り出しています。すなわち毎日の食事は、私たちの身体を作るための土台です。しかし、現代の食生活には、健康を脅かす落とし穴がたくさん潜んでいます。
- 慢性的な食べ過ぎ: 必要以上の食事は、消化器官に負担をかけ、肥満や生活習慣病のリスクを高めます。また、常に満腹状態であることは、身体の自然なリズムを狂わせます。
- 甘い物の摂り過ぎ: 血糖値の急激な上昇と下降を繰り返し、血管や内臓に負担をかけます。また、依存性も高く、知らず知らずのうちに過剰摂取に繋がりやすいものです。
- 脂っこい物の摂り過ぎ: 消化に時間がかかり、胃腸に負担をかけます。また、悪玉コレステロールを増やし、動脈硬化などのリスクを高めます。
- 冷たい物の摂り過ぎ: 内臓を冷やし、消化機能の低下や血行不良を招きます。特に、夏場など無意識に冷たい物を摂りすぎる傾向があるので注意が必要です。
- 小麦や乳製品なども体質に合わない人や、質の悪いもの、食べ過ぎは身体に負担をかけます。
生活パターン:無意識の生活習慣が健康をむしばむ
日々の生活習慣は、私たちの身体に少しずつ、しかし確実に影響を与えていきます。不規則な生活や無理な働き方は、心身のバランスを大きく崩す原因となります。
睡眠不足: 質の高い睡眠は、心身の回復に不可欠です。慢性的な睡眠不足は、集中力や記憶力の低下だけでなく、免疫力の低下や生活習慣病のリスクを高めます。
不規則な生活: 食事時間や睡眠時間がバラバラだと、体内時計が狂い、自律神経の乱れやホルモンバランスの崩れに繋がります。
働きすぎ: 過度な労働は、心身に大きな負担をかけ、疲労の蓄積や免疫力の低下を招きます。休息を取る時間がない状態は、まさに健康を蝕む最大の要因と言えるでしょう。
これらの原因により、機能が低下しているだけのうちは、疲れやすい、肩や首が凝る、イライラしやすい、食欲が出ない、消化不良を起こす、眠れないなどの様な、病院で検査を受けてもどこも悪くないというような結果が出る、いわゆる不定愁訴という症状でおさまりますが、これをそのまま放置しておくと、脳卒中や心臓病、糖尿病や癌などの生活習慣病や難病と言われる器質的な病気に移行してしまい、手術などによる治療が必要になってしまいます。
言い換えると、このような病気は長年のライフスタイルから起こったものであると考えられますので、治療により一旦は良くなっても、ライフスタイルが改善されなければまた同じことの繰り返しになってしまいます。
いかに未病のうちに、しかも早い段階で気が付き、対処していくかが治療が必要な病気へと移行せずに済むかの鍵になります。
自助努力こそ明るい未来への展望
疲れやすい、肩や首が凝る、イライラしやすい、食欲が出ない、消化不良を起こす、眠れないなどの不定愁訴の症状が出始めた時、もしくはそれらの症状がもう少し酷くなってしまった時。どのような行動をとられる方が多いでしょう。
これらの症状が出た時にはだいたい4つのパターンでの対応が考えられます。
①病院へ行く。病院へ行って薬を貰って飲む。
②薬を購入して飲んだり、鍼灸や整体へ行ったり、アロマテラピーを受けたりする。
③サプリメントや健康食品を摂取したり、自分でお灸や温灸をしたりする。
④生活スタイルや食事を見直し改善する。血流を促進するように入浴や運動をする。考え方や物の見方を変える。などなど。
①、②はいわば、自分以外の人や物にゆだねる形になる受け身であるのに対し、③、④は自発的に症状を良くしていこうとする自助努力です。
何事も受け身よりも自発的に物事に取り掛かる方が、えてして貢献度が大きい場合がほとんどですが、自分の健康に関しても同じことが言えます。
さらには、①⇒②⇒③⇒④といくにつれ選択肢(出来ること)はどんどんと増えていきます。
つまり、自分で出来ることを自発的にやってみた結果(=自助努力により)、症状が良くなると、それはとても自信に繋がり、「また同じような症状が起こればこのように対処すればいいんだ!」とか、「症状が起こらないようにするにはこのようにすればいいんだ!!」などど対処法がわかり、これから生きていく上で明るい展望が持てるようになります。
現代社会の落とし穴にはまらないで!
現代は、目覚ましい科学技術の進歩によって、私たちの生活はかつてないほど快適性、利便性に満ち溢れるようになりました。
しかし、その恩恵の陰で、私たちはいつの間にか本来持っていたはずの身体の機能を使わなくなり、効率化の名の下に常に時間に追われるような生活を強いられ、知らず知らずのうちに心身に大きな負担を抱え込んでしまっていることもあるのではないでしょうか?
また、「美味しい」という快感だけを手軽に満たす、栄養価の乏しい食品が溢れかえり、時間や場所を選ばずに没頭できる動画やゲームなどが常に私たちの手の届くところに存在します。これらは、私たちの身体が本来必要とする栄養や、現実世界での豊かな体験から私たちを遠ざけ、知らず知らずのうちに心身のバランスを崩してしまうかもしれません。
これからの自分の人生のためにライフスタイルを見直そう!
このような現代社会に生きる上で、ちょっとした不調を感じた時、安易に病院や薬に頼るのではなく、まずは自らの生活を見つめ直し、食事や睡眠、運動習慣を整え、ストレスを軽減する努力をすることが大切です。
自らの力で不調を改善できた経験は、自信となり、これからの人生をより明るく生きる力となるでしょう。
現代社会の利便性に甘んじることなく、本来の人間らしい生活と、未病のサインにいち早く気づき、主体的な「自助努力」によって健康な身体を取り戻すことこそが、本格的な病気を防ぎ、豊かな人生を送るための鍵となるのではないでしょうか。
こきあ相談薬店は、そんな方の「自助努力」をお手伝いすることができます。
自助努力の必要性はわかったけれど、具体的にはいったいどんなことをすればいいの?そのように思われる方はぜひ下記の方法でご連絡ください。また、ご予約は公式ラインからご連絡いただくのが確実です。
お電話(06-7897-7116)、メール(kochia.yakuten@gmail.com)、公式ライン、ホームページのお問い合わせ欄https://kochia-yakuten.com/contact/、インスタグラムのDMで承ります。
このブログはこきあ相談薬店の薬剤師 芳田がお届けしました。最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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