脳の健康を保つことの重要性
こんにちは。
こきあ相談薬店の薬剤師、芳田です。
本日もご訪問いただきましてありがとうございます。
さて。
昨日、2月2日の節分を経て、本日は春分。
暦の上では春がやってきました。
が、しかし、実際はまだまだ気温が低く、体には負担がかかる季節です。
今週はここ大阪でも日中の最高気温が5度にしか上がらない日もあると予報が出ています。・・・辛い。
私の母は、今から3年前の1月のある日の朝に脳出血を起こし、全身不随になってしまいました。以後、意思の疎通もできない寝たきりになり、そのまま約1年半後に亡くなりました。
今でも早朝の救急車のサイレンを聞くたびに、救急車を呼んだ日の朝を思い出します。
「あ~この救急車の人も脳卒中なんかな~・・・」
本人が一番辛かったと思いますが、家族にとっても辛い出来事でした。
2023年の厚生労働省が発表した我が国の死因別疾患数は、1位 悪性腫瘍、2位 心疾患、 3位 老衰、4位 脳卒中、5位 肺炎 の順で、これは65歳以上の高齢者でもほとんど変わらないそうです。
一方で65歳以上の介護が必要になる方の原因疾患はというと、1位 認知症、2位 脳卒中、3位 衰弱、4位 骨折・転倒、5位 関節疾患となり、ガンや心疾患は上位には入ってはこない結果となっています。
これはガンや心疾患は治療の進歩により治癒、回復後は元の生活に復帰出来る人が多く、介護が必要になるまで寝込んでしまうことが少ない、ということが考えられるからだそうです。
一方で脳卒中や認知症、さらには脳機能低下に伴う嚥下機能低下によって起こった肺炎が発端の衰弱や、脳機能低下に伴う歩行障害や転倒などを含めると介護が必要になる半数以上が脳が原因であると考えられるのだそうです。
つまり、寝たきりや介護が必要にはならず、人生を最後まで元気に楽しく過ごせる時間、すなわち「健康寿命」を出来るだけ長く保つには普段から「脳の健康を保つ」ことが大切になってくるということです。
まず、脳卒中は血管が詰まって血が巡らなくなり組織が死んでしまう脳梗塞、脳実質内に血管が破れて出血する脳出血、脳表面の血管にできた動脈瘤が破れて脳表面に出血するくも膜下出血の3つに大きく分かれます。
発症すると突然片側の手足が動かなくなったり、しゃべれなくなったり、手の先の知覚がなくなったり、片側が見えにくくなったり、激しい頭痛が起きたり、激しいめまいのようなことが起きます。
そして、治療の如何によっては、けっして軽いとは言い難い後遺症が残ったり、寝たきりになって介護が必要になってしまったり、最悪の場合は命を落としてしまうこともあります。
最近では医療が進み、発症後の超急性期に治療を開始することが出来れば、症状の進行を抑え、後遺症も軽く済むこともあるようですが、これにはかかった病院が専門の技術がある医療機関であったり、その方の年齢や症状の程度の差など様々な条件が揃った時のことであり、必ずしもすべての人が超急性期に治療を始めたからといって後遺症が軽く済むとは限らないようです。
いずれにしても、一番大切なことは脳卒中を起こさないようにすること。
高血圧や糖尿病、脂質異常、喫煙、多量の飲酒などで動脈硬化が起きると脳卒中の原因となります。
また、心臓の不整脈である心房細動が起こると血液の塊(血栓)ができやすくなり、これが血液の流れに乗り脳へ到達し、詰まってしまうと脳梗塞をおこしてしまいます。
これらの予防は日ごろからの生活習慣で改善できることなかりですし、不整脈などは健康診断でも見つけることができます。
日ごろから当店が訴え続けている生活の養生と食養生が肝(キモ)になってくるということです。
続いて認知症について。
認知症は記憶障害を中心に複数の認知機能に障害がみられ日常生活に支障をきたした状態のことです。進行すると自分の身の回りのことが出来なくなり介護が必要になってきます。
原因の6割がアルツハイマー型認知症であり、次に脳血管障害が原因となる血管性認知症です。
認知症は高齢になるほど罹患率があがり、2040年には65歳以上の高齢者の15%、584万人が認知症に罹患するといわれています。
アルツハイマー型認知症ではアミロイドβというたんぱく質が脳内に蓄積し、次第に神経細胞が死滅し脳が萎縮することが原因だといわれています。
現在では、進行を遅らせたり、生活の質を向上させるための数種類の治療薬があります。最近では脳内のアミロイドを取り除く抗体治療というものが認可され、根本治療として注目をされているようですが、アルツハイマー型認知症の治療はまだまだ発展途上のようです。
血管障害が原因となる血管性認知症では、その予防に、脳卒中予防と同様に高血圧などの血管危険因子管理が主体となりますが、アルツハイマー型認知症の予防には、運動の推奨、栄養管理(地中式食事法などの導入)、アルコールを控える、脳を使う、社会活動への積極的参加、肥満・高血圧・糖尿病・脂質異常症の管理、うつ病や難聴への対応などが推奨されています。
すなわち、こちらの方でも脳卒中同様、日ごろからの生活の養生が肝(キモ)になってきます。
脳内は目に見えないところであり、かつ、痛みやかゆみなどの知覚を伴う身体症状(=シグナル)が徐々に起こる病気でもないので、進行度合いが自覚できずに、脳卒中や認知症はいったん発症してしまうと即、赤信号が灯ったことになってしまいます。
つまり、黄色信号の点灯に気が付かない場合が多いということです。
脳ドックなどを受けることにより、自分の脳の状態を知ることもできますので、定期的に脳ドックで検査を受けられるのもよいと思いますが、何度も繰り返しになりますが、まずは日ごろの生活と食事の習慣を見直し、血管と血液の健康を出来る限り保ち続けることが最善最良の予防になると考えられます。
寝たきりになったり、介護が必要になってしまった時に、「あの時にああしておけばよかった!」と後悔することぼど辛いことはありません。
自分が後悔しないために、今から自分ができる最良のことをしておく。
人それぞれ養生については違うため、お一人お一人にお伝えできるのが一番なのですが、すべてに人に共通する養生方法はまた改めてブログに書きたいと思います。
以下のブログでは免疫力を上げるための生活のコツを簡単に書いております。
免疫力を上げるコツではありますが、これすなわち健康に生きていくことにも繋がります。
よろしければそちらもご覧になっていただければ嬉しいです(#^^#)
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