中庸(ちゅうよう)を考える

こんにちは。

こきあ相談薬店の薬剤師 芳田です。

本日もご訪問いただきましてありがとうございます。

さて。

本日は東洋思想、そこから生まれた東洋医学における「中庸(ちゅうよう)」についてのお話です。

いきなり中庸(ちゅうよう)っていわれても・・・・ですよね(;^_^A

超簡単にいうと、「極端なことを避け、物事のバランスを保つことを意味します。過不足なく、偏りなく、ちょうど良い状態」ということを東洋思想や東洋医学では中庸といいます。

思想的な面からは、まず、儒教では、中庸は人間が目指すべき理想的な状態であり、社会の安定や個人の心の平穏をもたらすと考えられ、孔子が提唱した「中庸の徳は、最高の徳である」という言葉が有名です。

道教では、自然の摂理に沿って生きることを重視し、中庸は自然のバランスを保つための重要な概念として捉えられています。

また、仏教では、中庸は執着を離れ、悟りを得るための道として捉えられています。

中庸の考え方は、人々の日常生活にも深く関わっています。

まず、人との関係において、過度に近づきすぎず、遠すぎず、適切な距離を保つことで、より円滑な人間関係を築くことができます。

仕事などにおいては、完璧主義に陥らず、ある程度の調整や妥協もしながら行うことによりスムーズに進みます。

また、極端な考え方を避け、物事をそこそこ柔軟に捉えることで、ストレスも軽減することができます。「ま、いっかぁ~」みたいに。

健康においては、偏りのない栄養、バランスのとれた食事や、激し過ぎない適度な運動が大切です。

(〇〇が身体に良いから!とそればかり食べたり、△△ダイエットとしてそればかりを食べていると、かえって健康を損ねてしまうことがあることは周知の事実です。また、アスリートが若くして亡くなられるのも、よく見聞きすることです。)

総じていうと、何事もまあまあ、そこそこ、ええ塩梅に、というような感じでしょうか・・・・。

このように中庸の考え方を生活に取り入れることで、体と心の安定を図ることができます。

だからといって、中庸は、何事にも手を抜いてちゃらんぽらんにする、というようなことでは決してありません。

むしろ、積極的に物事に取り組みながらも、振り切ることなく、その度合いを適切に調整することを意味します。

また、状況によっては中庸とされるものが変わる時や場合もあります。

先日ある方から教わった興味深いお話があります。

皆様は1度や2度は心電図を見たことがあると思います。

ない方はこのブログの先頭の写真を参考になさってください。心電図の写真です。

人は生きている間、ただのいっ時も止まることなく心臓が収縮し、血液を全身に送り出しています。

そしてその時に描かれるのが心電図です。

科学的にいうと、心臓が収縮と拡張を繰り返される時の電気的な刺激が波形として表わされます。

この心電図は不整脈や心筋梗塞、狭心症、その他の心臓病の診断に使われます。

さて、中庸のお話に戻します。

中庸とは「どちらにも偏ることなく、バランスの良い状態」なのであるならば、心電図は⇑(写真参考)このように、まあまあ上下に激しく振れた波形よりも、もっと穏やかな波形になっていてもいいのではないでのでしょうか。

しかし・・・思い出してください。

心電図の波形が平坦になる時って・・・・・どんな時???・・・それは私たちの命の火が消えた時・・・・ですよね。

つまり、上下に振れながらも均衡を保っている。これが中庸。

人の感情も同じです。

どちらにも偏ることなく、バランスの良い状態でありながらも、時には喜び、時には怒り、時には悲しむ。

そんなスパイスのような感情が起きてこその中庸。

感情のない人間は機械と同じ。いまでいうとAIというやつでしょうか。

食事にしても同様です。

個人個人によっても、あるいは一人のひとでも季節や、その時の体調体調によっても中庸が変わってきます。

ましてや人間は雑食動物です。(このことについては機会を改めて書きたいと思っています。)

○○ばかり食べる、✖✖はいっさい食べないというような極端な食生活は、アレルギーなどがあったり、宗教上食べられない場合を除いて、ある意味健康的とは言えないように思います。

基本、何事も行き過ぎると(振り切りすぎると)、自分の心身は何らかの警告を発すると、私は考えています。

かえって疲れやすくなったり、風邪をひきやすくなったり、肌が荒れたり、イライラしたり・・・

しかし、その時に自分の心身からの声を無視して、私は体に良いことをしているんだから!!と、頭で物事を判断してしまうと、中庸からはみ出てしまう場合があるのではないでしょうか。

そういう時は、自分を一歩出て、横からでも後ろからでも上からでもいいので、冷静に自分を見つめてみると、今、自分がどこにいるか、自分がどういった状況であるのかが、よくわかると思います。

「あんさん、ちょっとはみ出てまっせ~~~~」・・・みたいなのが見えてくるかも。

要するに中庸とは、頭で考えて行うのではなく、「う~~~んいい感じぃ~~~✨」と、心と身体で感じて行うものであるのだと、私は考えます。

と、本日はまとめようとすればするほどまとならない。

これが本当のほどほど、そこそこということで。・・・・おあとがよろしいようで・・・(;^_^A

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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