こんにちは。こきあ相談薬店の薬剤師 芳田です。
本日もご訪問いただきましてありがとうございます。
本日は7月に開催しました「いろいろな薬膳茶を楽しもう」の会でお出しした薬膳茶のレシピをご紹介します。
「薬膳茶」とはいうものは決して難しいものではなく、いつもの生活にちょっとだけ東洋医学の知恵を取り入れて、昨日よりは今日、今日よりは明日の体調をより良いものにしていこうというものです。
したがって準備するものも高価なものであったり、わざわざ揃えないといけないものではなく、身近で手に入りやすいもので、かつ続けられるものが中心です。
毎日の生活にぜひ、取り入れてみてください。
レシピを具体的にご紹介する前に、薬膳茶には、①主に普段飲んでいるお茶(緑茶や紅茶など)に食材や生薬をプラスする方法と、②食材・生薬を単体で、もしくはいくつか組み合わせてつくる方法があります。
今回は①のレシピを数種類ご紹介します。
定番のお茶+食材・生薬
1・緑茶+菊花 夏の暑い日の熱さましや疲れ目対策に
緑茶・・・寒性 苦味に力で熱を摂り、気の高ぶりを落ち着かせる 体質:湿熱タイプ 陰虚タイプ
菊花・・・微寒性 目の疲れ、充血、猛暑の熱さまし 体質:湿熱タイプ 陰虚タイプ
ティーポットに緑茶の茶葉小さじ2杯と菊花5輪を入れ、お湯を300ml注ぐ。
2.ウーロン茶+桑葉(ソウヨウ) 脂肪・糖が気になる方に
ウーロン茶・・・涼性・平性 (*発酵が進むにつれ温性に傾く) 脂肪を分解、水分代謝を促進してむくみ改善に 体質:湿熱・陰虚・痰湿・瘀血タイプ
桑葉・・・寒性 糖の吸収を抑える 抗酸化作用 食物繊維が豊富 体質:湿熱タイプ
ティーポットにウーロン茶の茶葉小さじ1杯と桑葉小さじ1杯を入れ、お湯を300ml注ぐ。
3.紅茶+山査子(サンザシ) 冷え・消化不良が気になる方に
紅茶・・・温性 体を温める。 利尿作用でむくみを改善。精神安定。 体質:陽虚・瘀血・血虚・気虚・気滞タイプ
山査子 微温性 ビタミンCをはじめとするビタミンやミネラルが豊富 消化を助ける働きや血行を良くする 体質:気滞・瘀血タイプ
ティーポットに山査子大さじ2杯を入れ熱い紅茶を500ml注ぐ。酸味が強すぎる場合はお好みで黒糖をプラスしてもOK 紅茶はお好みでOKですが、もし迷われる場合はダージリンがおすすめです。
4.ルイボスティー+ドライパイナップル 夏バテ・疲労回復に
ルイボスティー・・・不明(比較的新しい茶のため) 体の余分な水分を排出すると同時に体の熱も排出する。ミネラル・ポリフェノールが豊富 体質:痰湿・湿熱
ドライパイナップル・・・平性 夏バテや疲労回復に良い。気を補い消化不良にも良い。 体質:陰虚・湿熱・気虚タイプ
カップにドライパイナップルを大さじ1杯入れ、熱いルイボスティーを150ml注ぐ。
ドライパイナップルの代わりにドライマンゴーでも同じような効果があります。
以上4種類のお茶をご紹介しました。
緑茶ベースのお茶はさっぱりとして、今のような暑い時期にはぴったりです。
また、ドライパイナップルが入ったお茶は甘味が加わりとても美味しくいただけます。
ただし、これらのお茶は、体に良いからと、たくさん飲みすぎるとかえってからだの負担になりますので、1日にカップ1~2杯くらいにしておいてくださいね。
次回のブログでは②の生薬・食材だけのお茶を紹介して、薬膳のお話をおしまいにしたいと思います。
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