ノーベル賞マイクロRNAとこきあ相談薬店

こんにちは。

こきあ相談薬店の薬剤師　芳田です。

本日もご訪問ありがとうございます。

今年、2024年のノーベル生理学・医学賞に、ヒトの遺伝子の働きを制御することができる「マイクロRNA分子」を発見したアメリカの米マサチューセッツ大学のアンブロス（Victor Ambros）教授とハーバード大学のラブカン（Gary Ruvkun）教授に決まりましたね。

ノーベル賞とは、「人類に多大な貢献をした」個人または団体に贈られるものとはいえ、「マイクロRNA分子」とはなんぞや・・・・・・？？？？・・・・・ですよね。

本日は超簡単に「マイクロRNA分子」と、こきあ相談薬店でも取り扱っております「核酸」のことについてお話させていただきます。

まず、「マイクロRNA分子」とはなに？からです。

超！超！！超！！！簡単に言ってしまうと、マイクロRNAとは、「遺伝子のスイッチ」というものです。

人間は約３７兆個の細胞の集まりで出来ていますが、その細胞の１個１個に遺伝子が入っています。

しかし、もとは同じ一つのDNAをもつ細胞であるにも関わらず、髪の毛の細胞になるものもあれば、肝臓の細胞になるものもあるわけです。

不思議ですよね。

しかし、どうも、「あなたは髪の毛になってね～。」とか、「あなたは肝臓の細胞になるのよ～～。」と、

このように指揮をするものが細胞の中にいて、それがマイクロRNAという物である！と発見されたのが上記のお二人です。

この発見は、細胞の増殖、分化、老化、さらには病気の発症など、私たちの体の中で起こる様々な生命現象に深く関わってくることで、さらにはがんや神経疾患をはじめとする様々な病気の治療法開発にもつながってくる、まさに我々の健康に直結する、世紀の大発見であるわけですね。

RNAといえば、DNAの設計図をもとにタンパク質を作るメッセンジャーRNA（mRNA）が有名です。

筋肉や骨、皮膚、髪などの身体の構成成分や、消化、エネルギー生産、解毒などを担う酵素、身体の機能を調節するホルモンや免疫抗体、血球などなど、人間はタンパク質で出来ていると言っても過言ではないくらい、タンパク質は重要なものです。（体の水分以外のものの約６０％がタンパク質です👀）

そのタンパク質を、DNAという設計図をもとに作ってくれる、いわば大工さんの役割をしているのがmRNAという物質です。（ほかに、tRNA、rRNAというものがあります。mRNAが棟梁であれば、tとrは現場担当の職人さんというイメージでしょうか。）

そして、「あっ！それは省いて～」とか、「それはくっつけんといて～～」とか、要するに「あーせい、こーせい」と細かく指示をするのがマイクロRNAといったところでしょうか・・・（上記の例えにくわえるならば、現場監督さんのイメージ・・・？）

このことを上記では、遺伝子のスイッチと言っています。

このようにDNAとRNAは、我々の生命活動にはとても重要な役割をしている欠かせないものなのであります。

そして、このような、DNA（デオキシリボ核酸ともいいます）,RNA（リボ核酸ともいいます）は、　

・アデニン（A）、グアニン（G）、シトシン（C）、チミン（T）の4種類（DNAの場合）またはウラシル（U）という4種類（RNAの場合）の塩基と、
・DNAではデオキシリボース、RNAではリボースという糖と、
・リン酸の３つの要素からなる、
ヌクレオチドと呼ばれる小さな単位が数多く連なってできています。（全然覚えなくていいです）

これらは我々が食事から摂った栄養素をもとに作られます。

細胞には、ヌクレオチドプールという上記のヌクレオチド（核酸になる中間物質）、いわば、材料の保管庫があります。（料理を下ごしらえしておいて冷蔵庫に入れとく～みたいな感じでしょうか）

このヌクレオチドプールには若い間は適量のヌクレオチドが保たれている訳でありますが、年齢を重ねると徐々に量が減ってきます。

また、食事の内容が悪く必要な栄養が十分に摂れていなかったり、酵素やホルモンが大量に使用されるような生活（＝不摂生な生活）を送ったりしている場合は、失われた核酸を作り出すために、大量にヌクレオチドが使われてしまい、ヌクレオチドプールが早々に空っぽ状態になってしまうこともあります。

というよりも、むしろ、現代人はそういう人がとても多い。

大食いの大家族がいるけれど、買い物にいけず、冷蔵庫空っぽ状態になってしまった！みたいな。

そこで。

こきあ相談薬店でも取り扱っている「核酸」を日々の暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。というお話になります。

毎日の食事から核酸の材料（ヌクレオチド）を作るには、一から材料を一つ一つくっつけていく作業が必要になってきます。（料理でいうと、よーーいドンで、材料全部みじん切りから始める・・・みたいな感じ）

（ちなみに、これを専門用語でデノボ合成といいます。）

ところが、もともと核酸がたくさん含まれているイクラやカズノコ、サケやフグの白子などをたくさん摂れば、まだましです。（料理でいうと、お料理キットがあるから今日は楽ちん～～～みたいな感じ）

※料理キットとは、あらかじめ野菜などはカットしてあり、必要な調味料も小分けにしてあり、あとは焼くなどの調理をするだけにしてあるキットのことで、最近はスーパーや宅配でよく売っています。

（これは専門用語でサルベージ合成といいます。）

どちらが簡単にヌクレオチドが作れるでしょうか？

答えは一目瞭然です。

ところが、毎日毎日イクラやカズノコ、白子などを食べ続けることは難しい・・・・コレステロールも気になるし・・・

ということで、毎日「核酸」を摂るということは、毎日イクラやカズノコや白子を食べるかわりに、核酸になる材料をプールに超手軽にチャージすることに他なりません。（毎日プロが作った料理キットが冷蔵庫にチャージされるイメージです）

以上。簡単にまとめますと、

人間は日々生きるためにたくさんの核酸を必要としています。

なぜなら、ストレスや紫外線、食品添加物などなど、日々私たちの生活を襲う活性酸素を除去したり、細胞の修復や分裂に使われるから。

しかし、それを充分量食事から補うことは難しい。

よって、サプリメントなどから「核酸」を摂ることが望ましい。ということになります。

じつは、赤ちゃんの粉ミルクにも、核酸（ヌクレオチド）が入っているものがあります。

このことからも、人にとって核酸がどれだけ大切なものかがお分かりになっていただけると思います。

ぜひ、日々の暮らしに「核酸」を！（なんかのCM見たい～笑）

さらに具体的にお知りになりたい方は、ぜひ、こきあ相談薬店までご連絡ください。

最読までお読みいただきありがとうございました。

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