「お天気が悪くなると頭が痛くなります。」「週に1回くらい頭痛があり、薬が手放せません。」「吐いてしまうくらい酷い頭痛が起こりますが、病院の薬を飲んでもあまり改善しません。」「朝、頭が痛くて目が覚めます。」
こきあ相談薬店にも頭痛の相談に来られる方があります。お聞きしていると、頭痛だけでなく、様々な不調の中に頭痛も含まれるという方もおられます。
頭痛というものは経験してみないとわからないくらい辛いものであると思っています。
あなたの頭痛はどのタイプ?
頭痛は大きく、特定の病気やケガが原因ではない一次性頭痛と、他の病気が原因で起こる二次性頭痛に分けられます。
1 一次性頭痛
- 緊張型頭痛: 頭の周りの筋肉の緊張による締め付けられるような痛み。肩や首のこり、ストレスと関連。
- 片頭痛: 脈打つような激しい痛み、吐き気、光や音への過敏さを伴う。前兆として閃輝暗点などの神経症状が現れることも。脳血管の拡張が原因と考えられています。
- 群発頭痛: 片方の目の奥の激しい痛み。一定の周期で繰り返され、夜間に起こりやすい。
2 二次性頭痛
- 脳腫瘍: 進行性の頭痛、他の神経症状を伴う可能性。
- 脳出血: 突然の激しい頭痛、意識障害を伴う可能性。
- 髄膜炎: 高熱、首の痛み、吐き気を伴う。
- 副鼻腔炎: 顔面やおでこの痛み、鼻水、鼻づまりを伴うことが多い。
- 高血圧: 後頭部やこめかみの痛み、めまいを伴う場合がある。
なぜ頭痛は起こるの?
頭痛のメカニズムは複雑ですが、主に以下の要因が関与しています。
①神経伝達物質による頭痛
セロトニン、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)、サブスタンスPなどの神経伝達物質のバランスの乱れが、血管の収縮・拡張や炎症を引き起こし、頭痛に関与します。特に片頭痛との関連が深いと考えられています。
②脳の血管の働きによる頭痛
脳血管の拡張(片頭痛)、収縮(緊張型頭痛)、炎症(巨細胞動脈炎)、異常(脳動脈瘤、脳出血)などが頭痛の原因となります。
③筋肉の緊張による頭痛
首や肩の筋肉の緊張は血行不良や神経の圧迫を引き起こし、緊張型頭痛の主な原因となります。片頭痛の誘因となることも。
④炎症反応による頭痛
感染症、自己免疫疾患、アレルギーなどによる炎症反応が、炎症物質の放出や神経の過敏化、血管拡張などを介して頭痛を引き起こします。
片頭痛、群発頭痛、髄膜炎、副鼻腔炎による頭痛などが該当します。
頭痛が起こる原因
一次性頭痛、二次性頭痛それぞれの原因に加え、薬物乱用、ストレス、睡眠不足、脱水、低血糖、天候の変化、特定の食品なども頭痛の誘因となります。
当店に相談に来られるお客様は頭痛だけでなく、様々な不調の中の一つとして頭痛がある場合の方が多いです。したがって頭痛の原因となるものには単に頭痛だけでなく、他の不調も起こしていると考えられるものもあります。
近年注目されているのが、鎮痛剤の使い過ぎによる薬物乱用頭痛です。
自律神経・ホルモンバランスと頭痛
自律神経の乱れは血管の不安定な収縮・拡張を引き起こし、頭痛の原因になることがあります。
また、女性ホルモンの変動は片頭痛と関連が深く、ストレスホルモンも頭痛に関与します。
最近多い鎮痛剤の使い過ぎによる頭痛(薬物乱用頭痛)
市販薬を含め、頭痛薬を頻繁に服用することで、反跳現象、薬物依存、脳の過敏化などが起こり、かえって頭痛が悪化することがあります。
月に10回以上の服用は注意が必要です。
頭痛への対処法(タイプ別)
- 緊張型頭痛: ストレッチ、温め、マッサージ、休息。
- 片頭痛: 暗く静かな場所で休む、冷やす、早期の鎮痛薬服用。
- 群発頭痛: 専門医による治療(高濃度酸素吸入など)。
- 共通: 生活習慣の見直し(規則正しい睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動、水分補給)、ストレス軽減、カフェイン摂取(適量)、頭痛日記。
自己判断での長期服用は避け、症状が続く場合は医師や専門家に相談しましょう。
頭痛の予防法は?
生活習慣の見直し、環境対策(快適な室温、光と音の調整、正しい姿勢)、カフェインの適量摂取、ビタミン・ミネラルの摂取、頭痛日記などが有効です。
頭痛の種類別に予防法も異なります。
8. こきあ相談薬店での頭痛の考え方
当店では、お客様お一人おひとりに詳しくお話をお聞きした上で、頭痛の頻度、場所、痛みの種類、随伴症状、生活習慣などを詳しくお伺いし、以下のような考え方で頭痛の原因がどこにあるかを考えてまいります。
- 血は不足していないか
- 血流の勢いは悪くないか
- 血管の詰まりはないか
- 脳の栄養不足はないか
- ストレス・イライラ・疲労などはないか
- 副鼻腔炎ではないか
これらの原因は単独で起こることもあれば、複合的に絡み合っていることもあります。お一人ひとりの原因に合わせた解決方法をご提案することが、根本的な改善に繋がると考えています。
まず、最初のステップは?
あまりにも頭痛が長引く場合は、まず専門機関で重大な病気が隠れていないかを確認してください。
また、痛みは我慢されずに頭痛薬をお使いになってもいいと思います。痛みを我慢することがストレスになります。(ただし使用回数、頻度は守ってください。)
その上で、原因を探り、根本的な解決方法を我々のような専門家にご相談いただくことが大切です。
下記のブログは頭痛の種類や対処法についてより詳しく書いたものです。こちらも併せてぜひご覧ください。
根本から治していくために
こきあ相談薬店ではお越しいただいた際に、お客様の生活スタイルや食事の摂り方などを詳しくお聞きし、それぞれお一人お一人に適した漢方薬、漢方食品、サプリメントなどをご提案すると同時に、その方に合った生活や食事の養生法をお伝えしています。
体調というものは一度正のスパイラルに入ると、どんどん良くなっていくものです。今現在、負のスパイラルに陥っているものを、正のスパイラルにもっていくことをサポートするのが我々がおすすめする物とアドバイスである思っていただければよいです。
これらを決め、始められるのはあくまでもお客様ご本人です。こきあ相談薬店が出来ることはそれを後方支援することです。
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