粘膜とは、鼻、口、喉、肺、腸などの内臓器官の内側を覆う組織のことです。粘膜は、外部からの異物や刺激をブロックし、体を守る役割を担っています。

そして花粉が鼻の粘膜に付着すると、粘膜は花粉を異物として認識し、IgE抗体という物質を生成します。このIgE抗体が粘膜にある肥満細胞に結合すると、花粉が再び侵入した際に肥満細胞からヒスタミンなどの化学物質が放出され、炎症を引き起こします。これが、花粉症の症状であるくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの原因となります。

ようするに粘膜で花粉症をはじめとするアレルギー反応が巻き起こるということですね。

そこで、粘膜の働きというものがとても重要になってきます。

健康な粘膜が花粉症対策の鍵!

前述のように外部からの異物や刺激をブロックし、体を守るためには、粘膜が健康できちんと働いてくれなくてはなりません。

単にそこにあればよいというだけのものではないのです。

それでは健康な粘膜とは、どのような粘膜のことをいうのか?

①まず、粘膜は外部からの異物(アレルゲン)の侵入を防ぐ物理的なバリアとして機能します。健康な粘膜は、このバリア機能が強固であるため、アレルゲンが体内に侵入しにくくなります。

②つぎに、粘膜には、免疫細胞が豊富に存在し、アレルギー反応を調節する役割を担っています。健康な粘膜では、免疫細胞のバランスが適切に保たれており、アレルゲンに対する過剰な反応を抑制することができます。

③そして、粘膜は、粘液を分泌し、アレルゲンを捕捉して体外に排出する役割を果たします。健康な粘膜では、粘液の分泌量が適切に保たれており、アレルゲンを効率的に除去することができます。

④さらには、粘膜は、常に外部からの刺激にさらされており、損傷しやすい組織です。健康な粘膜は、損傷しても速やかに修復する能力を備えています。この修復機能が低下すると、アレルゲンが侵入しやすくなり、アレルギー反応が起こりやすくなります。

このように、健康な粘膜は外からの侵入者を、あの手この手でガッツリとブロックしてくれる城塞のようなものですね。

これらのことから、花粉症をはじめとするアレルギーを持つ人の場合、この粘膜のバリア機能が低下していることが多く、アレルゲンが侵入しやすくなっているということになります。

粘膜を健康に保つための10箇条

それは・・・つまるところ、いつも力説していることになってしまうのですが・・・・

①バランスの取れた食事を心がける。

②小麦や白砂糖をたくさん使ったお菓子や、油ものなども体内の炎症を助長してしまいますので、症状の酷い時は避けされることをおすすめします。

③十分な睡眠をとる。

④ストレスを解消する。

⑤適度な運動をする。

⑥粘膜を乾燥させないように加湿する。

⑦体を冷やさない。

⑧アレルゲンを避ける。

⑨腸内環境を整え、快便を心がける。

⑩症状が酷いとき、なかなか改善しないときは専門家に相談する。

しかし、もうすでにアレルギー反応が出てしまっている!もしくは、アレルギーではないけれど、日ごろから喘息、胃痛・胃弱、下痢、膀胱炎など粘膜の働きの低下が疑われる方は、上記の生活養生に加え、もう一歩踏み込んだ積極的な養生、つまり、積極的な方法で粘膜を強化することが必要になると思われます。

出来るだけ薬は飲みたくない!身体に負担をかけたくない!!根本から改善していきたい!!!など思われておられる方は、症状が出始める前に、もしくは症状が軽いうちに上記のような養生を始められることをお勧めします。

下記はより詳しく花粉症・アレルギーについて書いたブログです。こちらも併せてぜひご覧ください。

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体調というものは一度正のスパイラルに入ると、どんどん良くなっていくものです。今現在、負のスパイラルに陥っているものを、正のスパイラルにもっていくことをサポートするのが我々がおすすめする物とアドバイスである思っていただければよいです。

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