こんにちは。

こきあ相談薬店の薬剤師 芳田です。

本日もご訪問いただきましてありがとうございます。

皆様は「六不治」(ろくふち)という言葉をお聞きになられたことがおありですか?

今から2500年以上前の中国の伝説的名医である扁鵲(へんじゃく)という中医が、治癒が難しい、あるいは治すのが困難な患者を6つのタイプに示し「六不治」と言ったものです。

六不治は、現代語に置き換えると以下のようになります。

  1. 驕恣不論於理(きょうしふろんおり): 傲慢で自分勝手な性格で、道理を聞かない人。医師や家族の助言を聞かないような人のことです。
    「驕恣」は、「おごって好き勝手に行動すること」「高慢で傍若無人な態度」といった意味です。
  2. 軽身重財(けいしんじゅうざい):ズバリ、 健康よりもお金を大切にする人。
  3. 衣食不能適(いしょくふのうてき): 食生活や生活環境が季節や気候に合っていない人。
    例をあげると、熱中症アラートが出ているような暑さにもかかわらず冷房を入れずに過ごしたり、寒い中、冷たい物を飲んだり食べ続けるようなことでしょうか。
  4. 陰陽並臓気不定(いんようへいぞうきふてい): 体内の陰陽バランスが崩れて、五臓六腑の働きが安定しない人。これは、生活の不摂生やストレス過剰な生活を送ることですね。(それにより自律神経やホルモンバランスが乱れてしまい心身に変調をきたします。)
  5. 形贏不能服薬(けいえいふのうふくやく): 体力が衰弱しすぎて、薬を服用できない人。「形贏」とは、体が非常に痩せて衰弱していることです。
  6. 信巫不信医(しんふふしんい):医者を信じず、迷信や呪術を信じる人。

これらのどれか一つにでも当てはまると、医者は患者を治せなくなるということなのだそうです。

う~~~~ん。わかる!!!

これらは現代でも十分通用することですよね。

昔も今も人間って変わらないものなのですね~。

どれだけ良い医療を受けたり、どんなに良い薬や物を摂取しても、他人の言うことに聞く耳持たず、好き勝手なことをしていたり、自然の摂理に反することをしていては、良くなるものも良くなりません。

私自身にとっても誠に耳の痛い話です。

若いころは母からの「薄着をしていてはいけない」という忠告を無視しては風邪をひいたり(これはさしずめ上記の1と3にあたるのかしら)、現在では、このひと口を食べると、絶対に後悔すると思いながら食べては、案の定、後から胃が痛くなったり(これは4にあたるのかしら)・・・とか。

あるいは、よくないと思いつつ、どうしても夜遅くまで韓流ドラマを観てしまう・・・で、毎日眼の調子がめちゃくちゃ悪い・・・とか。これも4ですね。

養生の大切さを人様にお伝えする仕事をしているにもかかわらず、この有様です・・・・(;^_^A

皆様はどうでしょうか?

身に覚えがある人、手をあげて~~~~✋

健康になるには、あるい健康を取り戻すには、自分自身が自覚をもつこと、ようするに、「これではいけない、なんとかしないと!!」「今から良くなるで!!」と、自分でスイッチを入れることが、まずもって大切です。(他人の話に耳をかさないということではありません。あくまでも、主体を自分にもってくるということです。)

ひいてはその先にある、「健康な時の私は、こんなだった!!」「私は元気になったらアレをしたかったんだ!コレをしたかったんだ!!」 という本来のご自分自身を思い出していただくことが大切です。

そうすると、必然的に、「私、こんなことしている場合じゃないわぁ~~。」と、生活や思考が変わっていきます。

その結果、体調も改善していきます。

私の例でいうと、毎日毎日胃がはちきれんばかりにご飯を食べる

胃が痛くなる

夜中に胃薬のお世話になる

後悔する

こんなんではアカン!美味しいものを食べに行けなくなる!!⇇ここでスイッチON

自分で養生するようになる(食べ過ぎない様にする)

胃の調子が良くなる

胃の不快感がなくなり、毎日が楽しくなる あるいは 美味しいものを楽しめる

(これを書いていて、ほんとうに自分がナサケナイ・・・・(´;ω;`)ウッ…)

冒頭の「六不治」からずいぶん話がそれてしまいました。

要するに。

自分のことを他人任せにせず、まずは自分で自分のことを大切にする。

ここが最も重要になってくるのだと、私は思っています。

私たちがお伝えする養生法、あるいは、当店がおすすめするものは、あくまでも、それをお手伝いするもの、後方支援にあたるものであると私は考えています。

現代の世の中には、「六不治」にある、傲慢で他人の話に耳をかさない人であったり、自分で招いた不摂生な生活やストレスフルな生活をしているような人ばかりでなく、そのようにせざるを得ない方、例えば、毎日毎日、仕事や家事、子育てに頑張らざるを得ない方のほうが多いかもわかりません。

そのような方々も1日のうちのわずかな時間でもいいので、「今日も一日、よく頑張った。私は偉い!!!」

こんなふうに、自分を労わってあげる時間をもってくださいね。

これが健康を保つ、究極のスイッチなのではないかと、私は思っています。

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