
2025年はみな様にとってどのような一年だったでしょうか?
思い通りの一年を送れた方、なかなか思うようにはいかない一年だった方、それぞれがそれぞれに迎える年末年始。
今年もわずかになりました。新しい年に向け、あと残り数日、穏やかに健やかに過ごしたいものですね。
「気血養生」を最も大切にしているこきあ相談薬店の、今年最後のブログも、「気」と「血」のお話で締めくくりたいと思います。
目次
心を亡くすと書いて忙しい
年末までに終わらさないといけない仕事、仕事納め、大掃除、お正月用品の買い出し、お正月飾りや屠蘇器の準備、年賀状の準備(我が家は早々に止めてしましました・・・不義理してごめんなさい・・・)。(さらに、ここに我が家は餅つきが入る・・・)
「アレもやらなくっちゃ!」「これもやっとかなくっちゃ」と、なんだか心も体も落ち着かない、そんな気忙しい(きぜわしい)毎日を送っておられる方も多いのではないでしょうか。
今年こそは余裕をもってかかろう・・・と思っていたにも関わらず、今年もギリギリになって焦り気味・・・なのは私だけではないと思いたい・・・(;^_^A
「疲れて当たり前」とヘロヘロ状態で過ごすことになりがちな、年末数日のラストスパートですが、体は正直です。
この時期に特に感じる「疲れやすさ」や「イライラ」、そして「なんとなくの不調」こそが、実は体からの大切なメッセージなのです。
実は頑張りすぎている体が悲鳴を上げているサイン
東洋医学では、「気」は生命活動のエネルギー源であり、体を温め、ウイルスなどから守るバリア機能、そして血液や水分の流れをコントロールする司令塔のような役割を果たすものと考えます。
「血」は、全身の細胞や組織に栄養と潤いを運び、体を温める、まさに生命の源となる液体と考えます。そして、精神や心を安定させる土台とも考えます。
年末はやらなければならないことが多すぎて、この「気」を大量に消費し、消耗(気虚)してしまいます。さらに、それらのストレスや焦りによって「気」がスムーズに流れず、滞り(気滞)を起こします。
年末に風邪をひいたりインフルエンザにかかったりする方が多くなるのも、1年頑張ってきた体が、最後の最後に電池切れ(気虚)になってしまったためではないでしょうか。本当に一年お疲れさまでした。
また、忙しさで食事を簡単に済ませたり、夜更かしをしたりすることにより、「血」を作る時間と材料が不足し、不足(血虚)の状態になりやすくなります。
以下のような「気」「血」のバランスの崩れによる不調が出ておられる方はありませんか?
| 乱れのタイプ | サイン(体) | サイン(心・精神) |
| 気が不足(気虚) | 疲れやすい、だるい、風邪をひきやすい(ひいた)、声に力がない | やる気が出ない、すぐに横になりたい |
| 気が滞り(気滞) | 肩こり・頭痛、お腹が張る、ゲップが多い | イライラしやすい、ため息が多い、気分がふさぎ込む |
| 血が不足(血虚) | 肌や髪が乾燥する、立ちくらみ、爪が割れやすい | 眠りが浅い・夢が多い、不安感、集中力の低下 |
いかがでしたか?一つでも当てはまれば、意識的に心身を労わり養生を始めるサインです。
即効性のある養生法:気と血を整える3つの習慣
年末の忙しさの中でも、短時間で効果的に「気」と「血」を整える、簡単な3つの習慣をご紹介します。
🧘♀️ 習慣1:たった数分の「深呼吸&ストレッチ」で気の巡りを改善
気が滞っていると、イライラや痛みに繋がります。大切なのは「気」を巡らせること。
- ポイント:帰宅後のリセット深呼吸
- 自宅のドアを開ける前に、5秒かけて鼻から息を吸い、10秒かけて口からゆっくりと吐き切ります。
- 吐き切ることに意識を集中すると、張り詰めていた「気」が緩み、リラックスできます。
- 帰宅後のみならず、気が付いた時に深呼吸をすることをおすすめします。
- ポイント:わき腹を伸ばすストレッチ
- 手のひらを上にして両手を組み、ゆっくりと頭上に伸ばします。そのまま体を左右に倒し、わき腹を伸ばしましょう。
- 東洋医学でいう「気」の巡りを司る肝(かん)の通り道はわき腹を通っています。ここを伸ばすことで、気の滞りが解消され、気持ちもスッキリします。
- ポイント:香りのよい物
- 香りの良いもの(特に柑橘系の香り)は気の巡りを良くする効果があります。
- お気に入りのアロマや入浴剤を楽しんだり、休憩時間には気を巡らす効果のあるジャスミン茶、ミント茶などのお茶を楽しんだりしてみてください。
🍛 習慣2:黒いもの・赤いもので「血」をしっかりと養う
忙しい時こそ、食事で「血」の材料を補いましょう。東洋医学では、「血」を補う食材の色は「赤」と「黒」であると考えられています。
- 「血」を補う食材の例:
- 赤:赤身肉(牛肉)、マグロ、ほうれん草、人参、なつめ(薬膳食材)
- 黒:黒豆、ひじき、黒ゴマ、きくらげ
- 調理のコツ:夕食に、ひじきやきくらげの煮物、またはほうれん草のお味噌汁などを一品加えるだけでもいいです。また、朝食に黒ゴマを振ったヨーグルトなどを取り入れるのも手軽でおすすめです。毎日少しずつ摂ってください。
😴 習慣3:寝る前のスマホを手放し「血」を作る時間を作る
「血」を養う時間は、私たちが寝ている間です。特に夜の11時から3時ごろまでの時間は、「血」の回復に重要な時間帯とされています。
23時(午後11時)までには布団に入り、0時前には深い眠りに入ることが、「血」をしっかり養うための理想的な養生法です。
- 質の高い睡眠のためのルール:
- 就寝1時間前には、スマホやパソコンの画面を見るのを止めましょう。目の使い過ぎは「血」を消耗するうえ、強い光は「気」を興奮させ、質の良い睡眠の邪魔をします。
- 寝る前に、くるぶしの周辺をマッサージしましょう。特に内くるぶしの周辺には三陰交や照海、太谿(たいけい)など、血や冷えによいツボが集中しています。温かい湯船に浸かりながらマッサージするのも効果的です。
◎三陰交(さんいんこう)場所: 内くるぶしの中心から指4本分ほど上(脛骨=すねの骨の後ろ側)婦人科系の万能ツボとして有名で、「血」を補い、冷えや生理痛、更年期の不調など、「血」やホルモンバランスの乱れによる症状に広く使われます。
◎照海(しょうかい)場所: 内くるぶしのすぐ真下のくぼみ。特徴: 体内の「元気」や「陽のエネルギー」を活性化させ、全身の血行を良くする効果が期待されます。精神的な落ち着きにも関わり、不眠や不安感の緩和にも用いられます。
◎太谿(たいけい)場所: 内くるぶしとアキレス腱の間にあるくぼみ。特徴: 「腎」の働きを助ける重要なツボで、「血」の根本的な材料である精(せい)を補う効果があります。下半身の冷えやむくみ、アンチエイジングにも関わるとされています。
🛀習慣4:必ず体を温める
体を温かい状態に保つことで、気が持つ「温める力」の消耗を防ぎます。また、気の流れ(巡り)も冷えによって滞りやすくなるため、温めることでスムーズな流れをサポートします。
血液は冷えると流れが悪くなり、滞って(瘀血)しまいます。温かい状態を保つことは、血液をサラサラに保ち、体の末端までしっかりと栄養や熱を届けさせるための必須条件です。
温かさは、補った「気血」を体全体に行き渡らせるための「推進力」であり、「ルート確保」の役割を果たします。冷えは気血の巡りを止める最大の敵です。
体を温める養生は気血を無駄なく使うためには必須です。
・お風呂にゆっくり入ったり、四首(首・手首・足首・お腹(のクビれ))をしっかり保温する。
・生姜やネギなど体を温める食材を使ったメニューや温かい汁物などを食べる。
などの養生がおススメです。
以下のブログにも詳しくまとめていますので、こちらもぜひご覧になってください。
5. まとめ:最高の年末準備とは
「忙しい」という字は心がもとになっっている「忄」りっしんべんに亡くすと書きます。
忙しくしている時は、心の余裕をなくして周囲への思いやりや配慮を忘れたり、ケアレスミスやうっかり忘れが起こりがちです。
「大掃除を完璧に終わらせること」や「年賀状を全て書き終えること」が、最高の年末準備ではありません。
最高の年末準備とは新しい年を迎えるために、自分自身の「気」と「血」を整え、疲れ切った心と体をリセットして英気を養うことだと私は思います。
年末の忙しさの中で、もしイライラしたり、落ち込んだりしたら、「あ、今、私の気が滞っているな」「私の血が足りていないな」と、立ち止まってセルフチェックをしてみてください。
そして、たった数分でもかまいませんので深呼吸をしたり、お気に入りの入浴剤を入れてお風呂を楽しんだり、早く寝ることを優先したりと、自分を労わってあげてくださいね。
今年一年もこきあ相談薬店をご愛顧いただきありがとうございました。
そして、2026年も引き続きこきあ相談薬店を、どうぞよろしくお願いいたします。
根本から治していくために
こきあ相談薬店ではお越しいただいた際に、お客様の生活スタイルや食事の摂り方などを詳しくお聞きし、それぞれお一人お一人に適した漢方薬、漢方食品、サプリメントなどをご提案すると同時に、その方に合った生活や食事の養生法をお伝えしています。
体調というものは一度正のスパイラルに入ると、どんどん良くなっていくものです。今現在、負のスパイラルに陥っているものを、正のスパイラルにもっていくことをサポートするのが我々がおすすめする物とアドバイスである思っていただければよいです。
これらを決め、始められるのはあくまでもお客様ご本人です。こきあ相談薬店が出来ることはそれを後方支援することです。
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このブログはこきあ相談薬店の薬剤師 芳田がお届けしました。最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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