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「スコンと急に涼しい」の正体:偏西風の蛇行
暑さ寒さも彼岸までの言葉のとおり、お彼岸が過ぎ10月に入ると季節がひとつ進みましたね。
まだ公式な発表はありませんが、2025年のここ大阪の夏は、真夏日(最高気温 30∘C 以上)の日数が統計開始以来初めて100回に達し、過去最多記録を大幅に更新しました。また、6月下旬に早くも熱帯夜を記録した地域もあり、熱帯夜(最低気温 25∘C 以上)も長期化したことが推測されます。(どちらも大阪市のデータによるもので近隣の市には若干の違いがあるかもわかりません)
実際に私の体感でも、つい先日までは熱帯夜が続いていて、クーラーなしでは眠れなかったという印象があります。
にもかかわらず!!(ここ数年思うことですが)
なぜ秋口になると、突然朝晩がスコンと急に涼しくなるのでしょうか?涼しいを通り越して、急に肌寒く感じてしまう時すらあります。
これには地球温暖化、とくに北極の温暖化による氷の減少が影響しているようです。
詳しいお話は他に譲りますが、とにかく、北極の氷がとけて北極の気温が上昇することにより、季節の進行や日々の天候の基本パターンを定めている偏西風(気候のベルトコンベアのようなもの)が蛇行しやすくなることが残暑がいつまでも続いたり、気圧配置の周期が不安定になることの要因の一つのようです。
つまり、偏西風に凹凸ができて、日本は位置的にこの暖かい空気である凸の部分が停滞しやすいために、いつまでも暑さが続いたかと思えば、気圧配置周期が不安定ゆえに、気圧配置が急激に変わり(突然凹になり)、北からの寒気が急に入ってくることになるということだそうです。
急に冷え込んでしまうのはなぜか?ということのメカニズムを私の興味本位で書いてしましました(;^_^A
昔(20年前くらい)は9月上旬頃には残暑が落ち着き始め、日差しに秋の気配を感じ始めましたし、気温も穏やかに下降していきました。よって、着るものも徐々に分厚くしていくだけでよく、今のように服装の調整もややこしくなかったように記憶しています。今のように夏物からいきなり冬物ではなく、秋物のオシャレを楽しむ期間も十分ありました。
9月下旬から11月にかけての学校の行事や趣味、行楽、オシャレに適した、爽やかで過ごしやすい「秋」が比較的長かったですよね。
と、前置きが長くなってしましましたが、ここからが本日のお話の本番です。
寒暖差が体調を崩すメカニズム:気・血・陰の消耗
そんな昨今の急に気温がスコンと下がってしまう、寒暖差の激しいこの秋口の季節に体調を崩される方が非常に多いです。
実際に店頭でお客様のお話をお聞きしていると9月に体調をよく崩す。秋口になると喘息の発作が出る。風邪をひく・・・などを訴えられる方が非常に多いように感じます。
これは暑さの厳しい夏場に体の潤い(陰の気)をすっかり消耗してしまって、気温の変化に対応するためのエネルギーを作り出す余力がなく体調を崩してしまう方が多いのではないのかと推測します。
体の潤い(陰の気)は体全体に栄養と酸素を運ぶ「血」の元でもあります。そして、エネルギーである「気」はその血から作り出されるので、潤いが不足すると「気」も少なくなってしまうという訳です。
これを西洋医学的には自律神経の働きに負担がかかり、気温の変化に対応できなくなって体調が悪くなるというように表現しますが、つまり、同じようなことです。
その時その時の気温に体は対応するために、自律神経をフル稼働させています。簡単にいいますと、体の中のエアコンを切ったり点けたりしている状況です。こんなことが続いていると、そのうちにバグってしまうのは容易に想像できますよね。
では、それを防ぐにはどうすればいいのか?
体の「冷え」を防ぎ、睡眠の質を最優先にする対策
長く続いた夏の後、体に残る疲労は深刻ですので、まずは睡眠の質を最優先にしてみてください。
半そで短パンで寝ておられる方はありませんか?
寝ている間に気温がグンと下がると体が無意識のうちに冷えてしまいます。体が冷えると血流が悪くなり、自律神経の働きやホルモンバランスが崩れてしまう事は今までのブログでさんざんお伝えしてきました。
パジャマはそろそろ長袖長ズボンにしてくださいね。まれに長ズボンでも足元が冷えるといわれる方があります。その方はぜひ、レッグウォーマーを重ねて履いてみてください。足首だけよりも、ふくらはぎ全体を覆うほうが足が温まりおススメです。
また、ぜひ、首、手首、足首、腰(のくびれ)の4つの首を冷やさないように心がけてください。
寝ている間に冷えを感じたらすぐに被れるように、足元に少し分厚めの布団を用意しておくと、寝ている間の冷えを防ぐことが出来ます。
先日も、夏と変わらず窓を全開にして寝ていたら、朝方に「寒っ!!」と覚めた。と言われていた方がおられました。前述のように気象自体が変わってきていますので、油断禁物です。
疲れた体を内側から整える「潤い」の飲食
次に口にするもの(飲食するもの)です。
こちらも夏の続きで体を冷やすようなものをよく摂っておられる場合は、そろそろ温かいものに変えていってください。
お水をお白湯に変える、特に朝一番にお水を飲む習慣がある方は、冷たいと胃腸が一気に冷えてしまうため、朝の水分補給は必ず白湯にすることをおススメします。
食事では冷たいお蕎麦を温かいお蕎麦にする、冷ややっこを湯豆腐にするなどです。
そして、潤いを無くした体には、色の白い物、すなわち白きくらげや白ごま、レンコン、大根、ゆり根、豆腐や豆乳、そして秋に旬の梨や葡萄がおススメです。
茶碗蒸しなどの卵料理や豚肉料理もおススメです。
甘味が欲しい時にははちみつなどを少し摂られるのがいいです。
体が冷えるのを防ぐには、生姜や唐辛子を使ったり、ネギや玉ねぎ、ニラや人参、かぼちゃなどを使ったスープなどがおススメです。
ただし、生姜や唐辛子などの摂り過ぎは体から潤いを奪ってしまい、返って乾燥を悪化させてしまう事がありますので適量にしてください。
また、米(うるち米、もち米)、豆類(大豆、枝豆、そら豆)、とうもろこし、山芋(長芋・自然薯)、かぼちゃ、じゃがいも、さつまいも、栗、鶏肉、牛肉、うなぎ、えび、あじ、かつおなどは夏場に消耗した「気」を補ってくれますので、積極的にお食事に取り入れてみてください。
リラックスと免疫力アップのための「習慣化」
あとは、夏にはシャワーで済ませる方も多いお風呂ですが、そろそろ湯船にぬるめのお湯を張ってゆっくりと浸かることもしてください。
あまり長時間入る必要はなく、10分程度で十分ですので、ゆっくりお風呂にはいることで、リラックスの神経である副交感神経が優位になり、自律神経の働きが良くなると同時に、睡眠の質もよくなります。
入浴剤を使用される場合は、天然成分でできた入浴剤を使用されるのをお勧めします。体の最大の臓器である皮膚に直接触れるものですので、その成分は十分吟味してくださいね。
こきあ相談薬店では笹とヨモギと松しか使っていない入浴剤や、漢方処方の入浴剤を取り扱っています。
あとは深呼吸や瞑想ですね。
これはなかなかハードルが高いと思いますが、フト思い出した時や仕事の合間に深呼吸を取り入れる習慣を作られるのもいいと思います。たとえばエレベーターを待つ数秒であったり、電車やバス待ちの時間であったりとお風呂の時間であったりに深呼吸を取り入れると、そのうちに習慣になってくると思います。
熱中できる何かをお持ちの方はそれでいいと思います。要は、何も考えない時間を持つことが必要であるということです。
現代社会の人間は常に様々なストレスにさらされ、意識するしないにかかわらず、交感神経が優位になっています。副交感神経の働きを引きあげてあげることが、自律神経のバランスをとることに繋がり、すなわち血流アップ、免疫力アップ、ホルモンバランスは整うなどなどに繋がります。
やるかやらないかはあなた次第
ご紹介した対策は、一見すると些細なことばかりかもしれません。しかし、これら「ちょっとしたこと」を日々の生活に取り入れるか入れないかで、あなたの体は大きく変わります。
今年の秋の激しい寒暖差を乗り越え、次の季節へスムーズに対応できるよう、この季節の変わり目をどうぞ慎重にお過ごしください。
根本から治していくために
こきあ相談薬店ではお越しいただいた際に、お客様の生活スタイルや食事の摂り方などを詳しくお聞きし、それぞれお一人お一人に適した漢方薬、漢方食品、サプリメントなどをご提案すると同時に、その方に合った生活や食事の養生法をお伝えしています。
体調というものは一度正のスパイラルにさえ入ると、どんどん良くなっていくものです。今現在、負のスパイラルに陥っているものを、正のスパイラルにもっていくことをサポートするのが我々がおすすめする物とアドバイスである思っていただければよいです。
これらを決め、始められるのはあくまでもお客様ご本人です。こきあ相談薬店が出来ることはそれを後方支援することです。
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このブログはこきあ相談薬店の薬剤師 芳田がお届けしました。最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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